日本航空国際線 エコノミークラス機内食アップグレードサービス (2024/03)



(2024/04/27記載)
2024年3月下旬、羽田~シンガポール移動の際、以前からなんとなく気になっていたもののマイルアップグレードや入札アップグレードなどを使って上位クラスにアップグレードしていたため試すまでには至らなかったが、プレミアムエコノミークラスの快適性を知ったこともあり今回はアップグレード無しでの移動としたためこちらのサービスを思い切って試してみることにした。

こちらのサービスは有償かつ事前申し込み方式ではあるが、エコノミークラス・プレミアムエコノミークラス利用客であれば一食目の機内食をアップグレード出来るというもの。
申込は予約サイト内からオンライン、決済もカードで行われるため、申込の手間はほぼ無し。

アップグレードされる食事は期間ごと変更が入るようだが、今回利用した2024年3月の和食メニューは「鹿児島県産のうなぎ」であった。


まずは予約サイトから該当便の予約ページへアクセス、「サービス(座席・機内食・オプショナル)」と書かれたボタンをクリック。


続いて「機内食のお申込み」と書かれたエリア内にある「有料機内食アップグレードサービス」から希望の食事を選んで手続きを行う。
今回は和食を希望していたので「有料機内食(和食)」を選び、3000円のアップグレード料金を決済して終了。

なお、こちらのサービスは事前オーダー制となっており、受付期限が定められているので申込は早めにする必要があることと、こちらで機内食のアップグレードを行った後にマイルアップグレードや入札アップグレードで座席を上位クラスに変更した場合は、自分自身でキャンセル手続きを行う必要があるので要注意。

搭乗するとすぐにCAの方から機内食アップグレードの確認と、識別用のシールを座席等に貼られた。
興味本位でこちらのサービスの利用状況を確認してみると、苦笑いしながら「本日はキムラ様のみのご利用です」との事…。
そもそも認知度が低いのか、エコノミークラス・プレミアムエコノミークラスを利用する客層が3000円を払ってまで機内食をアップグレードしたいと思わないのかは分からないが、サービス利用客がゼロの便もかなりあるとのこと。

その後1時間少々して食事の準備が開始されたが、通常の機内食が提供される15分程前に1人だけ先にアップグレードされた機内食が提供されたこともあり少々気まずい雰囲気に。


こちらが有料機内食アップグレードサービスの和食メニュー。
ワントレーでの提供ながら、器は全て陶器製。
メインのうなぎ以外にも小鉢が2品と付け合わせの漬物、そしてカットフルーツが準備されていた。
味噌汁が紙コップなのはご愛敬(ビジネスクラスの場合はお椀での提供となる)


うなぎはサイズ的には3/4匹ほどと思ったよりもボリューム感はある。
焦げ目はそこまでなくふんわりと仕上げられたうなぎには甘めのタレがかけられている。
そのタレは少し水分が多めのご飯にも絡められてはいるが、個人的にはもう少したっぷりとタレが絡んでいる方が好みではある。
小分けのパックで添付されている山椒はしっかりと山椒の香りを感じられるもの。
その他小鉢と一緒に頂くと、機内食のボリューム感としてはしっかりとしたもので十分。

そもそも機内食なので一般的なお店で頂くものと比較するのは筋違いではあるが、3000円と言われると少々高いかな、というのが正直な印象ではある。
ただ、ゆったりとした座席のプレミアムエコノミークラスで陶器製の器で食事を優雅に楽しめるという点では、旅の質をワンランクアップしてくれるサービスであることは間違いない。


なお、こちらがエコノミークラスの通常の機内食。
京都にある日本料理のお店「研野」のシェフ、酒井研野が監修する料理であった。
「バター香るチキンのとろとろたまごライス」がメイン、その他にエスニック風春雨サラダ、茄子の揚げ浸し、人参と蓮根の子和えの小鉢とサラダと共に提供された。

今回は興味本位でこちらのサービスを利用してみたが、総合的には一長一短という感じであった。
料理そのものは、今回の和食は「うなぎ」という高級食材を使っており、それをエコノミークラス・プレミアムエコノミークラスで楽しめるという点と、提供は全てビジネスクラスと同じ陶器製の器という点では機内で過ごす時間をワンランクアップさせてくれるサービスであることは間違いない。
一方で、「うなぎ」であるからこそなのかも知れないが、やはり機内で最適な状態で提供するのは難しく、また、完璧な調理状態で提供できる専門店があるメニューだけに、味をそちらとお店と比べてしまうと機内での提供という制限があるので満足度が若干足りないというネガティブな面も無くはない。
本サービスは食事そのものに対してのアップグレードというよりも、「機内での移動をワンランクアップして優雅な雰囲気で過ごせる」という視点とそこに3000円を支払う価値があるかどうかという判断で使うのが良さそうという印象であった。
その視点からすると個人的にはアリなサービスだとは思うが、いかんせん利用客が少なく変な意味で目立つのが若干恥ずかしいところではある。

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