(2024/11/09記載)
2023年から比較的国際線を利用する機会が増えてきており、その度に「入札アップグレード」で色々な金額を入れて相場観をチェックしてきたが、今回はもはや「相場ってあるの?」という状況だったので、改めて考察をアップデート。
初めて入札アップグレードを行った際の考察では入札確定の連絡タイミングから「36時間前に上級ステータスホルダーのみで入札を確定、非ステータスホルダーについては24時間前までに確定」の可能性を示唆した。
そして次の考察では「上級ステータスホルダーでも最低額での入札はほぼ通らない」ことを確認した。
(メモには残していないが、その後も計8便ほど最低額もしくはわずかにプラスした金額で入札したがいずれも落札できなかったので、最低額ではほぼ通らない事は実証済)
マイルアップグレードを行った際にはアップグレード先の残席状況との関係性から「マイルアップグレードはキャンセル待ちの場合は上級ステータスホルダーの入札状況の結果次第でアップグレード可否が決まる」旨を検証した。
そのような流れがあったので、「最低額ではほぼ通らない」という前提のもと、以下のフライト・入札条件にてアップグレード入札を実施したが、結果としては出発36時間前にアップグレード完了の案内が来た。
・フライトはHND→BKK
・ブッキングクラスはプレミアムエコノミー(E)
・2名横並びで2席確保
・入札額は最低額
フライト前のビジネスクラスの空き状況については以下の通り。
往路(HND→BKK)
時刻 | 航空会社ブロック席数 | 座席指定可能席数 | 新規予約可能席数 |
3週間前 | 0席 | 4席 | 0席(新規販売無し) |
2週間前 | 0席 | 5席 | 0席(新規販売無し) |
1週間前 | 0席 | 5席 | 0席(新規販売無し) |
48時間前 | 0席 | 6席 | 1席 |
36時間前 | 0席 | 6席 | 0席(新規販売無し) |
24時間前 | 0席 | 4席 | 0席(新規販売無し) |
こちらのフライトは比較的早い段階からビジネスクラスの新規の販売をやめるも、座席指定上は横並びの席含めて比較的余裕があった印象。
これまでの入札アップグレードの実績やマイルアップグレード時の流れを見る限り、
1. 36時間よりも前の時点で空席状況に応じてマイルアップグレードのアップグレードを随時実施
2. 36時間前で上級会員のアップグレード入札の結果が確定
(アップグレード確定の場合のみこのタイミングでメールが来る)
3. 36~24時間前までの間にマイルアップグレードキャンセル待ち・その他アップグレード・調整を実施
4. 24時間前の段階でほぼ最終確定
という流れになっており、36時間前に入札が確定するのは上級会員かつ、日本航空側がアップグレードを許容する条件(入札額等)を満たした場合のみ。
それを考慮すると、今回は最低額での入札、かつ2名横並びの席をプレミアムエコノミーで確保済であることを考えると条件的には3の段階でおこぼれが落ちてくるかどうかという状況。
一方で、入札アップグレード確定後に改めて確保していたプレミアムエコノミーの座席を見ると既に埋まっていたことを考えると、今回は「横並び2席」が良い方い影響し以下の理屈でところてん方式でアップグレードがされたのかも知れない。
・エコノミー→プレミアムエコノミーの横並び2席のマイルアップグレードリクエストもしくは入札あり(もしくはVIP系の飛び込みリクエスト)
・(VIP系飛び込みリクエストであれば)本来ならばインボラで横並び2席のプレミアムエコノミーをビジネスにアップグレードして、対象の2席を確保
・今回は最低入札額ではあるがたまたまプレミアムエコノミー横並び2席で入札アップグレードあり(最低入札額でもVIP系飛び込みリクエストのためにインボラでのアップグレードよりはマシ)
・もしくはエコノミー→プレミアムエコノミーのアップグレードリクエストを埋めるため最低入札額の我々をアップグレード
いずれにせよ、過去数回ダメ元で最低入札額もしくはプラス1000円程度で入札を試みたものの、いくら空席があっても入札NGという結果であったことを考えると、今回はビジネスクラスに横並び2席の空きがあったことと、プレミアムエコノミーの横並び2席の需要があったことが決め手だったのは間違いなさそう。
36時間前で入札が確定したことも考えると、最終的な調整でのアップグレードではなく、配席として意図したアップグレードだったこともわかる。
最高額に近い金額で入札すればそれなりの確率で成功するのかも知れないが、最低額でも条件さえ合えば確率はゼロではないという良い例かも知れない。
余談だが、最低額でもアップグレード出来てしまったことを踏まえ、深夜便かつ5時間少々のフライトということでビジネスクラスを満喫できないことと、FOP的にはアップグレードされてもブッキングクラスでの付与となるので、復路の入札は即座にキャンセルした。
以下はアップグレード確定までの流れ。
毎度の如く、フライト1週間前にアップグレード入札を促すメールを受信。
入札最低額と最高額は行先や空き状況によって異なるようだが、今回は最低入札額4.5万円、最高入札額14.3万円であった。
一旦往復共に最低額で入札。
最低額で入札が通れば最安値のビジネスクラス価格よりも若干安い金額でビジネスクラスを楽しめるが、FOPについては予約クラスのものが適用されるので、国内線の当日アップグレードのようにFOP数の変更は無い。
なお、こちらのページにも記載があるが、一旦入札が成立するとその時点で入札額はクレジットカードから引き落としがされ、キャンセルは出来なくなる。
情報を入力し完了をクリックすると入札受付完了の画面が表示されて作業は終了。
まあ最低額なのでまず落札はないだろうと油断していたら…。
入札する側からすると何が落札条件なのかは全く分からないが、中距離線以上・かつ入札参加可能なブッキングクラスで予約している場合は、とりあえず最低額でワンチャン狙いの入札をしてみるのもいいかも知れない。
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