日本航空国際線アップグレードの相場感と入札のコツ

（2023/12/12記載）
2023年12月に久しぶりに日本航空の国際線を利用する機会があった。
調べてみると日本航空の国際線は2019年12月のハノイ以来、丸々4年ぶりというご無沙汰ぶりであった。

この4年間で色々運用変更があったようで、今回搭乗する便の1週間前に日本航空から一通のメールが届いた。

見てみると、プレミアムエコノミーで予約していた羽田～バンコク便のビジネスクラスへのアップグレードオファーのよう。
ただ、「入札アップグレード」ということで、いわゆるオークション的な感じで自身で入札金額を指定し、搭乗便搭乗クラスの空き状況に応じて高額入札者から落札・アップグレードが可能となるよう。

今回は羽田空港国際線のファーストクラスラウンジをしっかりと満喫してからそのままプレミアムエコノミークラスで寝る予定だったのでビジネスクラスにアップグレードする必要性はあまりないのだが、折角なので落札相場感を調べるためにオークション締め切りの48時間前からのアップグレード座席のブッキング状況をチェックしながら入札をしてみることにした。

メールに記載されていた「入札アップグレードに申し込む」のリンクをクリックすると実際の入札画面に遷移。
ここでは入札方法が記載され、画面中央やや右側にあるスライダーを左右に動かす事で入札額が変動、それに合わせて画面右側にある「アップグレードの可能性」のメーターも動く。
デフォルトでは10万円が指定されており、その額で入札するとアップグレードの可能性は「とても良い」と表示されていた。

試しにスライダーを一番左にずらすと入札金額は5万円。
こちらの金額では入札が出来ない。

逆にスライダーを一番右側にずらすと入札額は13万円！
当然ながらアップグレードの可能性は一番高く「大変良い」と表示される。

入札最低額やアップグレードの可能性については利用便やアップグレード先の座席の空き状況によるのだろうが、今回の便は6.2万円でアップグレードの可能性が「普通」と表示され、この金額から入札が可能であった。

今回は羽田空港の国際線ファーストクラスラウンジを満喫する予定、かつ深夜便ということで特にアップグレードをする必要性は無いので、とりあえず最低入札金額に少し上乗せした6.6万円で入札してみることに。
なお、アップグレードの可能性については「普通」のままだが、メーターは若干「良い」の方に動いた状態。

その後、アップグレードされた際の代金を引き落とすクレジットカードの情報を登録し、入札を完了。

なお、入札が成功しアップグレードが確定するまではいつでもキャンセルすることは可能だが、一度キャンセルをすると入札は出来なくなる。
一方で、入札が成功しアップグレードが確定した後はただちに入札額がクレジットカードから引き落とされるので、確定後のキャンセルは不可となっている。

ドキドキしながら待っていると、入札から半日後のフライトの36時間前に一通のメールが…。

なんと、入札が成功してしまったよう…。

ビジネスクラスへのアップグレードは嬉しいのだが、こちらの制度でアップグレードした場合はフライトマイルやFOPはブッキング時の物が適用されるのでFOP目当ての場合は実はあまりありがたくない。
また、場合によっては素直にビジネスクラスで予約してしまった方が安いケースもある（今回は辛うじてアップグレードの方が安かったのだが）もあるので、入札金額を決める際には総合的に判断しての入札がオススメ。

なお、以下が今回の入札便の時間の推移に応じた空き状況。

公式サイトには

アップグレードは、入札額の高い順に確定いたします。複数のお客さまから同額で入札いただいた場合は、購入済み航空券の予約クラス・JMBステイタス・入札実行日時の優先順位にもとづき、アップグレードを確定いたします。

と記載があるが、それをベースに考えると今回入札成功の案内が来たフライト36時間前の時点では48時間前と比較するとビジネスクラスの残席が1席しか減っていないので、一旦キムラ分のアップグレードのみが確定したよう。
その後24時間前になると、それまでは5席あったビジネスクラスが残り1席まで減っていた、かつ36時間前を過ぎると新規での予約はサイトからは出来なくなっていたので、4席ないしは3席分がアップグレードに充てられたと考えるのが妥当。

そこで改めて公式サイトを見てみると、

入札に成功した場合は、出発時刻の24時間前までにご連絡いたします。

となっており、アップグレードを決める「要因」は上述の「金額順」（同額の場合にはステータス等も考慮）であるとの記載はあるのだが、アップグレードが確定する「タイミング」は「24時間前まで」としか記載がない。
よって、36時間前の時点で一旦ステータスホルダーのみでアップグレードを確定させ、その後、空きがあればその他のメンバーに対して入札枠を開放しているのかも知れない。