ルージュ樽熟成 2009(勝沼醸造)


購入場所:いちやま 城山店
購入金額:2100円

コメント
山中湖に行った際、まいどお世話になっているいちやまマートにて購入したもの。
個人的にお気に入りの勝沼醸造という造り手、樽熟成、山梨限定(今はネットの普及により「○○地区限定」物でもだいぶ手に入りやすくなったが)に惹かれて思わず購入。

色は赤紫色が強めに出たかなり濃い目の色。
輝きもあり、艶やかな色合いは宝石のよう。

香りは、樽熟成と言う名前の通り、最初に強めの樽香を感じる。
メルローの果実感、カベルネのカシスやブラックベリーのような爽やかではあるが重さのある柑橘類のような香りも感じる。
とても華やかでしっかりとした香りではあるが、若干樽香がキツすぎるような気もする。

実際に口に含んでみると、香りのインパクトから想像していたレベルの果実感には、正直物足りない。
樽香が優ってしまっているのが原因だとは思われる。
そんな中でも、カシス、ブラックベリーの酸味を伴うフレッシュな果実感とブルーベリーのような甘みは感じる。
レベルは低くないが、もう少しバランスがよければなお印象の良い味わいになったような気がする。

酸味は、口に含んでから余韻を感じる間まで、継続的に強めに感じる。
但し、余韻で感じる酸味のキレはとても良く、しつこさは感じない。
雰囲気としては、レモン等の柑橘的な酸味で、果実感との相性は今ひとつ。
もう少し控えめに出してくれれば、バランスも良くなったような気がする。
ただ、2009と言う、若いビンテージ由来なのかもしれない。

渋みについてはそこまで強いものは感じられず、余韻の段階で弱めのものを感じる。
カベルネ由来の強くアタック、ボディーのある渋みを期待していたので、少々残念ではある。
ただ、渋みそのものは若いビンテージながら、比較的ザラザラ感やトゲもなく、良い仕上がり。

樽熟成の名の通り、香りも味も非常に樽の特徴が表れている。
が、トータルのバランスが若干いびつなような気がする。
酸味が強すぎで、果実感が不足、渋みはアタックが足りない。
製法が、個々の品種をそれぞれ熟成させてからアッサンブラージュしているようで、その製法由来の味なのかもしれない。
個人的な好みとしては、もう少し渋みを効かせ酸味を押さえた感じが良かった。

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