Limited Bailey A ベリーA 樽熟成12カ月 2010(蒼龍葡萄酒株式会社)


購入場所:マックスバリュー 富士河口湖店
購入金額:1680円

河口湖のマックスバリューに行った際、本坊酒造の「甲州三年熟成蔵出し」と合わせて購入したもの。
国産ワインお得意のマスカットベリーA種100%の赤ワイン。

薄めの紫がかった色で、グラスを透かすと、反対側が透けて見えるほどの色合い。
若干朱色かかった色は、2010年という比較的若いヴィンテージながら、落ち着いた色合いに仕上がっている。

グラスに注ぐと、強めの樽の香りと、合わせて甘くジューシーな果実感が周辺まで漂う。
合わせてチョコレートのニュアンスも感じるが、樽香を強く効かせすぎている影響か、果実感が負けてしまっている気がする。

香りとは異なり、口に含んだ瞬間に、とてもフレッシュな酸味が口一杯に広がる。
そのフレッシュさはピノと似ている。
口に含むと、果実的な甘みはあまり感じられず、厚みはあまりないが、樽由来のバニラのニュアンスが強く長く感じられる。

果実感はそこまではっきり強いものではないが、酸味について言えばまさにピノ。
びっくりするほど似ており、「ベリーAってこんな味わいだっけ?」と思わせる。
口に含んだ瞬間に、フレッシュな小さい赤い果実の味わいが広がる。
酸っぱさと僅かな甘みが同居しており、それが非常に心地よい。
果実感で甘みがそこまで強く感じられない事もあってか、すっきりとした味わいになっている。

渋みについては、ほとんど無いと言ってもよい。
その分、酸味と樽香にバランスが傾いている。
逆に、酸味・樽香が主張するなかで渋みも同様に主張してしまったら、かなり個性的な味わいになってしまうはず。
そういう意味ではバランス的にはちょうど良い。

以前にも本坊酒造の白を飲んで驚かされたが、最近の国産ワインの味わいには驚かされる事が多い。
ベリーAという品種ででピノのような味わいが出ること、このブドウ品種に樽香を付けると面白い味わいになること、。
さらに、日本のものがここまでのクオリティーを1700円という値段で出せるという所にも改めて驚かされた。
ブラインドで出したら面白い反応が見られそう。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.

*


CAPTCHA



This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.