シンガポール航空全クラス 羽田~シンガポール 631便 B773 (2018/02) =シート編=



(2018/02/20記載)
2018年2月に機内を見学する機会に恵まれたので、その際の全キャビンのレビューとともに、各クラスの機内食のレビューを掲載。

機内食に関するレビューはこちらから

今回見学させて頂いたのはSQ631便、羽田空港を9:00頃に出発する機体。
機体は2015年に登録された比較的新しいもの。

こちらはシンガポールまでの中距離便ではあるものの、機体は大型であるB773、4クラス制(ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアム・エコノミークラス、エコノミークラス)の国際線としては一番充実したもの。
日系航空会社であれば中型機のB767あたりで、さらに2クラス制(ビジネスクラス、エコノミークラス)での運行が主流であることから、シンガポール航空の羽田~シンガポール路線への気合いの入れ方を感じることが出来る。

さて、機内に入りファーストクラスから見学。


最前列の4席のみではあるが、さすがファーストクラスと思わせる造り。


配列は1-2-1、シートピッチこそ81インチとカタール航空のビジネスクラスと同程度だが、やはり調度品や雰囲気はビジネスクラスとは違う。


中央部の2席については、セパレーターを下げれば2名で移動を楽しめ、一旦上げてしまえば窓側ソロシート同様にプライバシーを十分に確保できる。


今回はベッドモードの状態も見せて頂けた。


なお、ファーストクラスではドンペリニヨンとKRUGがシャンパンとして提供されている。
さすがファーストクラス、と言いたくなるような贅沢ぶりであった。

さて、その後ろはビジネスクラスとなっている。


ファーストクラスと同様に1-2-1の配列で12列、計48席となっている。


機体の1/3程度のスペースをビジネスクラスが占有するだけあり、優雅さが伝わってくる。

このビジネスクラスだが、ファーストクラスとは調度品の質感も異なるが、大きく違うのはシートピッチであった。

座席配列は1-2-1とファーストクラスと同様のため、シート幅についてはかなり余裕があるが当然シートピッチは狭くする必要がある。
数字上はファーストクラスが81インチ(約200センチ)であるのに対して、ビジネスクラスは55インチ(約139センチ)、約60センチ程度の差があることになる。


写真でもわかるよう、シートの横幅は非常に広いが、前席との距離感は若干狭さを感じる。

詳細はこちらの投稿(カタール航空ビジネスクラス 成田~ドーハ 807便 B773)を参照頂きたいが、SQファーストクラスの200センチのシートピッチはカタール航空のビジネスクラスとほぼ同じ(78インチ、約200センチ)となり、フルフラットにした場合はそのままシートに真っ直ぐに寝ても十分スペースがあるが、シートピッチ139センチの場合はどう考えても大人がフルフラットで寝ることが出来ない。

そこでこちらのシートでは、フルフラットにして寝る際はシートに対して斜め(足が全席中央部、頭は通路側)に寝ることがで効率よくスペースを活用している。
日本航空の「スカイスイート3」のようなイメージに近いシートアレンジ。

シートとして利用している際は隣席と十分に距離が離れているのでプライバシーを確保できるが、必要であれば中央のセパレーターを引き出す事により一層のプライバシーを確保できる。


こちらはセパレーターを収納した状態。


こちらがセパレーターを引き出した状態。
40センチ程度引き出せるので、ファーストクラスのように完全に別室とまではいかないが、十分にプライバシーは確保できる。


また、幅広いシートを活かして、小物入れやコンセント類も充実している。
この小物入れ類、長時間フライトの時にはパスポートや眼鏡などを入れておくのに非常に重宝する。


シート前面から見るとこのような感じ。
手の届きやすい場所に小物入れやコンセント類が配されている。

この後、プレミアム・エコノミークラスとエコノミクラスを見学させて頂いた。
プレミアム・エコノミークラス主翼後部に28席程設けられている。


配列は2-4-2となっており、窓側の2席が3列、中央部4席が4列のアレンジ。

シートピッチは38インチ(約96センチ)と、エコノミークラスより6インチ(約15センチ)拡大されており、一列あたりの座席数も2列減らされている(エコノミークラスは3-3-3配列)。
15センチというとあまり実感がわかないが、下記エコノミークラスの写真と占有窓数を比較して頂けると、比較的「大きな違い」であることがわかるかと思う。


窓の枚数にして2枚程度がプレミアム・エコノミークラスのシートピッチ。

また、バルクヘッド(最前列)については最前列という事もあり全席のリクライニングを気にすることなく快適に過ごせる。
シンガポール航空では追加料金を払うことによってバルクヘッドを事前指定する事が可能とのこと。


特にこちらのイグジット・ロー(非常口前)席は前に壁もなく非常に開放的。
ビジネスクラス並に快適に過ごせるが、緊急時にはCAの手伝いを行う等の制限があるので要注意。
シンガポール航空のプレミアム・エコノミークラスのバルクヘッドはリーズナブルかつ快適に移動するのには非常におすすめの席。

そして、最後にエコノミークラスを見学。


3-3-3配列、32インチ(約81センチ)ピッチと、他社と比較しても標準的なピッチ・シート配列であった。


シートピッチは窓の枚数にして1.5枚程度といったところ。


こちらは一部窓側シートが変則的に2席となっている箇所があるので、2名での移動の場合は3名席よりもプライバシーを得ることが出来そう。

非常に忙しい時間ながら快く機内の全クラスを見学させて頂いた上に、ファーストクラス・ビジネスクラスシートについては空いている席をわざわざベッドモードにセットアップをして頂き、改めてシンガポール航空のホスピタリティーの高さを感じることが出来た。

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