カタール航空ビジネスクラス 成田~ドーハ 807便 B773 (2016/02)



(2016/02/25追記)
2016年2月中旬、成田~ドーハの移動の際に利用した。
普段は羽田発の深夜便を利用しているが、今回は予約の都合で成田発の利用となった。
ドーハから先の乗継便の時間が同じであるため少しでも遅く日本を出発する羽田便の方が利便性が高く、自宅を出発する時間も4時間近く違うので、羽田発着便の使いやすさを改めて実感した。

さて、成田発着の機体だが、羽田発着のB787とは異なりB777での運行となる。
前回の教訓を活かしてチェックイン時に「隣席がアサインされていない席」をお願いしたが、その心配は無用であった。
ビジネスクラスはギャレーを挟んで前後に2つのコンパートメントに分かれているが、今回は後ろ側のコンパートメントの6Fをアサインされた。

後部側のコンパートメントは2人のシートが横3列縦3列とこぢんまりとしている。
今回は18席中数名のみがアサインされている状況で、私の列については隣はおろか、同じ列に1人もアサインされていない状況であった。


いつ見ても圧巻の約2メートルのシートピッチ。
他社便ではこれくらいのシートピッチであれば間違いなくファーストクラス。
他社ビジネスクラスシートと比較すると恐ろしくシートピッチの長いビジネスクラスシートなので、通路側の乗客がフルフラットにした場合でもその足を軽く跨げば通路に出られる。


成田の最終便という事もあり、すこしでも出発時刻を早めるために、搭乗開始は出発時刻の1時間程度前。
早めに搭乗すれば搭乗してからウェルカムドリンクを楽しむ時間が十分にあるので、サクララウンジを利用の場合は少し早めに搭乗口に向かうのもあり。

長身の方であればこのシートピッチのフルフラットベッドで休む事は非常にメリットであるが、一方でやはりB787と比べるとデメリットも目立つ。
まずは隣のシートとの距離感について。


写真のように、隣のシートとの距離は思った以上に近い。
約2メートルのシートピッチは非常にありがたいが、これがこの機材の一番の欠点であるような気がする。

また、これも「シートピッチ」に起因するところだが、センターコンソールの使い勝手があまり良くない。


シートピッチが広いだけに物置が縦長になって若干使いにくい。
一応小さいテーブルが自シート側に動くことでプライベートなテーブルもあるが、B787のそれと比べると明らかに小さく、グラスを1つ置くと終わってしまう。


手前のテーブルはそれぞれ自席側にスライドして使う事が可能。
テーブルをスライドすると中にはペットボトルが準備されている。
こういったかゆいところに手が届く機能はとてもうれしいが、隣の席との境界が無い為、そもそも使うのに非常に気を使う。


今回は隣席が空きであったため、ワインを楽しむ時も思う存分優雅に使える。
小さなテーブルにワイングラスとナッツをまとめておくのが難しいので、隣席にアサインされていると気を使う。


また、USB充電用のジャックの位置(肘掛の内側の低く見にくい場所)や、コンセント(センターコンソールの先端下側)の位置などが非常に分かりにくい。
USBの電源ポートはセンター側の肘掛けにひっそりと準備されているので、しっかり探さないと気付かない。

さて、食事だが、まずは食事用のテーブルについて。


テーブルはセンターコンソールから真横に引き出すタイプ。
サイズは十分、前後に動かすことも出来るが、天板下にあるストッパーを解除しないと動かないので注意。
また、一番前にずらしても席から立つことは難しい。

食事は洋食についてはアラカルトで好きなときに好きなものを注文出来る。
和食はワンプレートなので、ボリューム控えめにしたい人にオススメ。


洋食と和食のメニュー。


離陸後の最初の食事。
今回は前菜として、「伝統的なアラビア風メッツェ」をオーダー。
このメニューは定番メニューとしていつ利用しても必ずメニューに載っている。


今回オーダーしたメインコース。
牛ヒレ肉のグリル、タイムソース。


そして、到着前の朝食として寿司を事前にオーダーしキープしておいてもらった。
握り寿司の盛り合わせは機内で食べるには十分なクオリティー。

ファーストクラス並のシートピッチも影響しているが、他社と同レベルのサイズの液晶テレビが設置されているにも関わらず、少々見ずらい印象も受ける。
そして、一番の弱点が1人席が無い事である。

ビジネス客の場合1人での移動が多くなるが、その際に隣に席がある(人がアサインされている)かどうかでプライベート感が極端に変わってくる。
その点、B787であれば機体両側のシートは1人席のみなので、物理的にプライベートが確保されるのが大きいアドバンテージ。
B777はその広いシートピッチがとても魅力的だが、ビジネスでの利用という視点から見た場合、どうしてもB787に劣っている気がする。

「カタール航空ビジネスクラス 成田~ドーハ 807便」に関連する投稿はこちらからまとめてご覧になれます