カタール航空ビジネスクラス 成田~ドーハ 807便 B772 (2015/03)



(2015/05/10記載)
2015年3月末、クウェート出張の際に利用した。


本日お世話になる機体。
ボーイング777-200、レジナンバーは「A7BBI」であった。
前回はエティハド航空であったが、今回は同じ成田発でもカタール航空を利用した。

機体は777、ビジネスが7列、ファーストは無しの設定であった。
座席はエティハド航空がスタッガード配列であるのに対し、カタール航空は2-2-2の通常の配列であった。


ただ、シートピッチは非常に長く、日系航空会社も含めて、今まで利用したビジネスクラスではダントツ1位であった。
写真を送った友人から「ファーストクラス?」と返事が返ってくる程、とにかく広い。

スタッガード配列ではない一世代前のビジネスクラスのシートの場合、フルフラットにした際には自分の脚の一部が前の座席の下側に潜り込む事が良くあるが、このシートはフルフラットにしてもなお前の席に届かない位のシートピッチを確保している。
なので窓側席を利用しても通路に出るのにそれほど気を使わなくて良いのは非常に良いことだが、一方でスタッガード配列でしか味わえないプライベート感は皆無である。

今回は運悪く(?)隣にもアサインされてしまい、周りが寝静まった後に読書灯をつけたり、シートの隙間に何かを落としたらしく、CAさんと大騒ぎをしたりと、この配列の悪い面がモロに見えてしまった。
また、シートの造り自体は日系のそれ程は洗練されておらず、ダイニングテーブルはセンターコンソール横から引き出すタイプ。

肘掛け部分に小物置きが設置されており、それをスライドさせるとペットボトルホルダーがあるのはありがたいが、肘掛けを左右で共有するのではなく、前後で共有するので、座席から遠い所に飲み物を置かれるとグラスを取ったり置いたりするのが少々面倒ではある。
とは言え、隣がアサインされなければかなり贅沢な旅を満喫出来ること間違い無し。

以前は飛行機での移動の際は必ずと言っていいほどエンターテイメントシステムを楽しんでいたが、最近はもっぱら食事とワインと睡眠に楽しむ比重が変わってきた気がするのでエンターテイメントシステムのレビューは無いが、フライトインフォメーションの画面がなかなか凝っている。


通常の地図表示に加えて、計器で表示されるようなパターンもあった。

食事だが、和食と洋食が準備されているが、しっかりと食べるのであれば洋食がオススメ。


メニュー上はかなりボリュームありそうな表記だが、実際はワンプレート。
注文時にCAさんにもワンプレートで有ることを念押しされた。
和食はワンプレートで提供されるので、ガッツリ食べられないけど食事はしたいという人にオススメ。

今回はしばらく和食が食べられなくなるという理由で和食をチョイスした。


食事の前に、離陸前にお願いした日本酒がおつまみと共に先付けのような扱いで提供された。
外国人CAだったので日本酒の銘柄がなんだかよく分からなかったが、そこはご愛嬌。


和食の夕食。
洋食と違い、このワンプレートで完結する。
トータル的な味は「そこそこ」という印象であった。
個人的にはJAL国内線ファーストクラスで提供される、有名料亭とのコラボレーションメニューの方が質が上と感じた。

お酒だが、ワインは泡2種類、白3種類、赤3種類とポートワインが搭載されかなり豊富なバリエーションだが、日本酒については1種類のみなのも少々残念。


ワインメニューの一例。
1ページに1種類ずつ、しっかりと写真入りで解説されている。

事前の案内どおり、和食メニューはボリューム控えめであったこともあり、食後にチーズとワインを注文。


エティハド航空もそうであったが、中東系のエアラインはなぜか「ミックスナッツ」が非常に美味しい。

そして、到着2時間弱前になると起きている客に対して朝食利用の確認がされる。
今回は夕食に引き続き和食をチョイス。


朝食も和食はワンプレート。
見た目的に、魚の種類が変わっただけでほぼ同じような感じがするのだが。。。

アメニティーにはアルマーニを使用したり、持ち帰り可能なパジャマセットを貰えたりと、気の効いたサービスがあるのは非常にありがたいが、やはり10時間超のフライト、このご時世にスタッガードではないところは大きなマイナスポイントと言わざるを得ない。

エティハド航空とカタール航空のそれぞれビジネスクラスで比較した場合、サービス・食事・飲み物も含めたトータル的な評価からすると甲乙つけがたいが、シートだけに限って言えば、個人的にはシートピッチよりもプライベート感を評価したいので、機能性・デザインが若干古くとも、「一応」スタッガードであるエティハド航空に軍配を上げたい。

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