EOS Cabernet Sauvignon 2004(イオス エステート)


購入場所:ビブレ ワールドポーターズ店
購入金額:1260円

コメント
みなとみらいにあるワールドポーターズの1Fに入っているビブレの食品館が2012年5月13日で閉店となり、ワインを投げ売りしているとの情報を得て、ふらふらと偵察へ。
一通り見てみると、ワイン自体の品揃えはまあまあ豊富だが、元値がインターネット通販に比べて高いせいか割引価格でもそこまでお得感のない値段で売られていた。

まだ閉店までには日数があるので、とりあえずは何も購入せずに閉店最終日の投げ売りセールを期待して欲しいワインを物色してその日は撤退。
そして再度最終日に訪れると予想通り、割引価格から全ての品が30%オフされていた。

購入したEOSは、一時期は多くのインターネット通販・ワインショップで取り扱っていたり、ANAのビジネスクラス搭載ワイン(白)だったりと、かなり元気のあった造り手であったが、EOSを運営する会社が経営破綻。
その後、「EOS」のブランド名称はとある企業が取得し存続する事になったが、新たにワインを作り始める様子もなく、現在は国内に流通している在庫を探すことでのみ入手可能となってしまった造り手。

そんなEOSがたまたま安く売っていたので思わず購入。(本当はプティ・シラーが飲みたかったのだが…)
カリフォルニアのカベルネと言う事で、グラスで見たときの印象は想像していたそれに非常に近い。
とても濃い朱色で若干黒っぽささえ感じられる色。漆黒・濃厚という単語が非常にあう。

その濃厚な液体をグラスに注ぐと、あたり一面に樽由来のロースト香やインクのようなパワフルな香りが広がる。
ブドウ由来の果実感やフレッシュ感よりもこれらの香りが強いのでは?と思うほどの力強さ。
ワイン自体を飲まなくても香りだけでナッツなどをつまめそうな印象だが、やはりこのパワフルな香りは長時間楽しむと少し飽きてくる。

口に含むと濃厚なブラックベリーやカシス、その他黒井果実系の甘みや酸味が口いっぱいに広がる。
濃厚・ふくよか・フレッシュ・ジューシーという単語がマッチするが、EOSの中でもエントリーシリーズのものなので、複雑さや余韻という点では物足りない。
ドワっと押し寄せてさっと引いてしまう波のようなイメージ。

抜栓後2時間位してから飲んだが、当然の事ながら抜栓直後よりカベルネらしい渋みが強く感じられるようになり、甘さで緩くなった口の中をしっかりと締めてくれる。
また、8年熟成の効果なのか、トゲトゲした刺激的な味わいはなく、こなれた感じの舌触りになっている。

実際に飲み始めるとワイン単体だけでは物足りなくなり、何かつまみが欲しくなるほどの存在感のある味わい。
出来れば軽いつまみではなく、ステーキやプライムリブなどの肉料理に合わせて飲みたいワイン。

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