Los Vascos Grande Reserve 2009(ロス ヴァスコス)


購入場所:トップ 大和店
購入金額:1980円

コメント
ドメーヌ バロン ド ロートシルトがチリで手がけるワイン、と言う事で興味本位で買ってみた。
ラベルにはあの5本の矢のマークが入っており、ボトルを手に持つと、その重さと厚さに期待が増す。
今回購入したReserveとは別に、ノーマル(?)ランクのものもあるが、さすがにそれとは差別化が図られていた。

ブドウ品種はカベルネで、グラスに注ぐとなるほどチリの赤!と思わせるような濃厚な赤紫色が広がる。
艶やかで輝きがあるというイメージではなく、どちらかというと吸いこまれそうな漆黒に近い感じ。

香りは、熟成したカシスの香りを更に濃縮したような重い果実感が一番最初に飛び込んでくる。
それと合わせて強めの樽香も感じられ、チリのワンランク上のワインを感じさせる香りだが、一つの香り重視の「パンチ力勝負」だけではなく、様々な香りがブレンドされたフランス的な繊細さも感じられる。

だたし、口当たりは想像通りの濃さ。果実の甘さが口一杯に広がり、若干「甘ったるい」と感じなくもないが、そこはさすがにバロン ド ロートシルト。
上手にまとめており、いわゆる「安旨」的なジューシーかつ甘く、酸味がほとんど感じられない口当たりとは違い、果実感・酸味ともに濃厚でありながらエレガントさがありバランス良く仕上げられている。

渋みはチリのカベルネという事もあり、抜栓後1時間程度経過するとそれなりにパワフルな味わいになってくる。
が、その強さはどちらかと言うと2009という若いビンテージに由来する落ち着きの無さと言った感じで、ニューワールドの爆発的なパンチ力由来のものではなさそう。

さすがにドメーヌ バロン ド ロートシルトが入っているだけに、チリのワインにありがちな単調さやパンチ力のみで勝負!的なニュアンスは少なく、複雑さやエレガントさすら感じられる。
ただ、さすがにブドウに対する生産地の影響力は大きく、ベースはチリの元気なカベルネを想像して飲んだ方が良いかも知れない。
一言で言うなら「パンチ力のあるフランス的なニューワールド」。
個人的には嫌いなタイプのワインではないが、このクラスで2000円弱という値段は若干高めのような気もする。
が、バロン ド ロートシルトというブランド名が入っているだけに仕方ないのかもしれない。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.

*


CAPTCHA



This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.