Eco Balance Pinot Noir 2011(エミリアーナ ヴィンヤーズ)


購入場所:信濃屋 馬車道店
購入金額:1000円

コメント
仕事帰りにフラフラっと立ち寄って、「1000円台で面白いのはどれですか~?」と店長に聞いて出してくれたワインのうちの1本がこれ。
普通に見たら単なるチリのピノだが、話を聞いてみると「ビオ」の「ピノ」らしい。
正確には、有機栽培もしくは有機栽培に移行中の畑で採れたブドウしか使っていないようで、そのブドウから造られたワインが1000円で飲めるならおトク!
と言うことで購入。

キャップは最近多く見かけるスクリュートップ。
スクリューを捻ってグラスに注ぐと、色はピノらしく紫色を強く主張している。が、ブルゴーニュのような繊細な色ではなく、やはりそこはチリ。
ベースはかなり濃い色合い。ボルドーの濃厚カベルネ的な濃さを感じられる。

香りはとてもフルーティーで、ピノらしいというわけではないが、非常にフレッシュかつ若さあふれる香りで、酸もある程度は感じられる。
意外だったのが、チリのピノにあるような甘ったるい香りが思っていた程は感じない事。

実際に飲んでみると、口当たりはとてもフレッシュで味わいもかなりライト。甘さはわずかに感じる程度で喉を抜けていく。
チリらしい「甘さ爆発」を想像して飲むと肩透かしを食らう軽めの味わい。
液体が口の中にあるときにはフランボワーズのジャムのような甘さを感じるが、喉を過ぎると余韻もなく消える。

若いピノらしいさわやかな酸味はなく、そういう意味ではエレガントさは感じられない。
一方で、渋みについてはピノという品種からすると強めの方で、全体のボリューム感を出すのに一役かっている。

個人的には値段相応の味わい、というのが正直な印象。
晩酌に開けておつまみと合わせて飲む、というよりも、大勢が集まるバーベキューで、イタリアやスペインの甘さを強めに感じる1000円台の安旨系をポンポン空けている最中に、意表をついて飲ませてみたい。
甘さとジューシーさたっぷりの味に慣れた舌にさわやかな酸味をもたらして、「グラニテ」的な役割を果たしてくれる気がする1本。
また、ベースがそこまで良くないの影響なのか、3日後に飲んでもそこまで味が変わらなかったのには少し驚いた。

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