翠露　雄町　しぼりたて無濾過生原酒　純米大吟醸

日本酒データ：

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長野県諏訪エリアにある複数の酒蔵を回った際に立ち寄った酒蔵の一つ。
こちらの酒蔵で試飲をしながら購入を決めたもの。
色は無濾過ということもあってか、わずかにグリーンのニュアンスを感じさせるもの。
粘度はそこまで強くはないが、グラスの縁に程よく脚が出る。
香りはとてもフルーティーでジューシー。
程よく熟したメロンのような吟醸香とともに、その奥からは力強い穀類のニュアンスも感じられる。
いわゆる甘味や果実感に完全に寄せたタイプではなく、フルーティーな香りと共にしっかりとした米の風味も感じられる濃厚でしっかりと主張するタイプ。
口当たりは少しトロみを感じさせるシロップ感のあるもの。
その味わいは濃厚で甘味感を前面に感じられる。
中盤もその傾向は変わらず、穀類の風味は香りほど感じられない。
余韻にはしっかりとした酸と共に程よいアルコール感が口の中にしばらくの間残る。
色々な無濾過生原酒を飲んできたがこちらはその中でもトロみと濃厚感がトップレベルのもの。
お酒だけで飲み続けるとその味わいに負けてしまうパンチ力とトロみが特徴的な旨味たっぷり濃厚な無濾過生原酒。
＜アルコール度数17%、精米歩合49%＞

この日は同じく信州産のA5ランクの和牛のステーキと合わせてみた。
ステーキと言えば赤ワインなのだが、塩胡椒に山わさびの組み合わせで和食感を強めに出してみたこともあり、いわゆる鉄板焼きのような感覚で合わせてみた。
まろやかな味わいの山わさびが甘く濃厚な肉の脂をうまくまとめ上げる。
その味わいと濃厚な日本酒の甘味が予想通りしっかりとマッチする。
同じ旨味・甘味基調の味わいではあるが、お互いがお互いを潰すことなく協調して楽しむことが出来る。
日本酒だけで飲み続けると正直少し強すぎる感じもあるが、今回合わせたようなステーキや味噌カツ丼などようなしっかりとした甘味と味わいのある料理と合わせると相性は良さそうな印象。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞