全日空ビジネスクラス デリー~羽田 838便 B787=シート・設備編= (2023/03)



(2023/09/13記載)

2023年3月下旬にハイデラバードから羽田に移動する際に利用した。
通常であればJALを選択するのだが、今回は同行者がANA派多数ということで必然的にJALの選択肢が無くなってしまった。
前回ANAを利用したのが2018年の成田・ヒューストン間のようで5年のブランクがあったので、改めてシートや食事を満喫すべく、往路はプレミアムエコノミー、復路はビジネスにてブッキングしてみた。


機体はB787。
ビジネスクラスの座席はもはや旧世代となってしまった「ANA BUSINESS STAGGERED」が入っている。
前回ANAを利用した2018年の成田・ヒューストン間では長距離フライトでこの座席が入り始めた時代であったが、さすがに5年も経つとフラッグシップ機には次世代のシート(カタール航空のQスイートのような前後席を向かい合わせて個室に出来る「THE Room」)が入っていたりと、正直真新しさはない。

B773の「ANA BUSINESS STAGGERED」の座席詳細レビューは以下ページでも詳細レビュー中。
なお、同じ「ANA BUSINESS STAGGERED」でもB773の方が長距離路線を飛んでいることもあり、サイドテーブルの大きさや収納の多さ、テレビのサイズや全体的な質感は勝っているという印象。

さてシートだが、コーポレートカラーの青で統一されており、全席通路アクセスがウリのスタッガード配列となっている。
機体によってビジネスクラスが全13列もしくは11列となっているが、当然ながらいずれの機体でもシートピッチは変わらない。
なお配列がスタッガードということで変則的な1-2-1配列となっている。

スタッガード配列のため、同じ窓側のソロシートでも座席が窓側にある席と通路側にある席がある。
同様に中央の2席についても座席が通路側となる席と機体中央部側になる席がある。

これらはシートマップを見れば一目瞭然だが、ソロシートについてはAとKが窓側にシートがあるタイプでCとHが通路側にあるタイプ。
機体中央席はEとFが機体中央部にシートがある席、DとGが通路側にあるタイプ。
なお、プライバシーに配慮したスタッガード配列なので隣席と顔見ての会話は基本出来ないような配席になっているが、何か所か中央のパーティションが可動式になっている席もあるので、2名で移動する際にはその席を事前指定するのもアリかも知れない。


こちらが今回指定した座席。
1名での利用であったので、よりプライベート感の高いソロ席のAかKを指定したかったのだが、そちらは全滅。
辛うじて残っていたビジネスキャビン後方の席を指定した。
なお、7列目(機体によっては8列目)以降の席を指定すると、メインのボーディングブリッジの後ろとなるため、優先搭乗をするとその後に搭乗してくるプレミアムエコノミー・エコノーミクラスの乗客が目の前を通過することになるので若干忙しない。


ただ、スタッガード配列になっていることもあり、座席が通路側の席であっても隣席の位置が若干ずれていることもあり、プライバシーはある程度確保されている。


こちらが座席が窓側にあるタイプ。
写真の通り、通路側には大きなサイドテーブルがあるため、通路側に席があるタイプよりプライベート感は格段に上がる。


そのサイドテーブルだが、十分なサイズが確保されている。
ノートパソコンやスマホ、その他いろいろと置いても十分に余裕があるサイズ感。
但し、B773とは異なり、荷物収納スペースが付いていないのが残念なところ。


今回の通路側のソロシートからみた窓側の景色。
窓の数だと2枚程度と、B773の2.5枚よりは若干狭い感じではあるが十分なスペースが確保されている。


なお、前席との隙間は30センチ弱。
特に物を置けるような感じではなく、置けたとしてもブーツなどの高さのあるもの程度。


読書灯やコンセント、USBコネクタなどは使いやすい位置に配されている。


シートリクライニングは電動で、背もたれの角度調整やシートそのものの前後調整が可能。


テレビは正確なサイズは分からないが、感覚的には20インチ弱のもの。
機内エンターテイメントやフライトマップを見たりするには十分なサイズ感。


こちらは通常時はオットマンとして使えるスペース、フルフラットにした際にはベッドの一部となる。
なお、オットマンの下には靴を入れておくスペースもある。


テーブルはサイドテーブルの下から横に引き出して使う。


広さは十分でパソコンを広げてマウスを使っての作業も可能なサイズ感。
また建付けもしっかりとしておりグラグラすることもない。


搭乗~出発までの間にはウェルカムドリンクサービスがある。
シャンパン以外にもソフトドリンクを選ぶ事が出来るが、完全に寛ぎモードなのでシャンパンで喉を潤してから出発。

中東系エアラインと比較するとシートのゴージャス感やワインのリストなどではどうしても届かない部分があるが、それでも6~7時間程度の中距離フライトをルフラットでゆったりと寛げることと隣席が無いことで、移動にかかるストレスが圧倒的に軽減されるのはビジネスクラスならでは。
日本のエアラインならではのおもてなしや心遣いは海外キャリアにはない部分なので一概にどちらが勝ってるとは言えないが、いずれにしても若干旧式になりつつあるこちらの「ANA BUSINESS STAGGERED」でも目的地までの移動が優雅でストレスフリーなものになるのは間違いない。

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