(2023/04/14記載)
2023年3月下旬、インド・ハイデラバードへの移動の際に利用した。
通常であればJALを選択するのだが、今回は同行者がANA派多数ということで必然的にJALの選択肢が無くなってしまった。
前回ANAを利用したのが2018年の成田・ヒューストン間のようで5年のブランクがあったので、改めてシートや食事を満喫すべく、往路はプレミアムエコノミー、復路はビジネスにてブッキングしてみた。
ANAは久しく利用していないので改めて今回利用するB789のシート配列を確認してみると、プレミアムエコノミー席は機体中央部に2-3-2の配列で2列のみ、計14席のみのよう。
JALのB789を見てみると2-3-2の配列ながら3列あり、かつ同コンパートメントエリアにギャレーやトイレなどがあるのでプレミアムエコノミーをエコノミーと分けて1つのシートクラスとして運用できるようになっている。
一方のANAはプレミアムエコノミー席の目の前がビジネスクラスになっていることもあり、トイレ含めてあくまでプレミアムエコノミーはエコノミーと同じクラスという考え方のよう。
今回は各クラスとも比較的空いているようで、プレミアムエコノミーに関しては最終的に14席中5席のみが埋まったという状況。
よって座席は選び放題であったのだが、リクライニングが後ろに倒れるシートで悩むのが、バルクヘッドにするか後方席を取るかという点。
バルクヘッドの場合は前から席が倒れてくる心配無し、かつ足元もかなり広いことと、仮に隣席にアサインがあった場合でもお互いあまり気にすることなく通路への出入りが出来るメリットがある一方、後方席にアサインがあるとフルリクライニングをするのに少しためらうデメリットがある。
一方の後方席はその真逆で、どちらを選んでもどうしてもデメリットはある。
今回は事前に座席のアサイン情報を見ていると比較的空いているのが分かったので、バルクヘッドの窓側2席のうちの通路側でブッキングしておいた。
結果的に当日は隣席アサインがなく、後方も通路側席のみのアサインであったので、出発後に窓側席に移動してフルリクライニングという全てのメリットを享受することが出来る快適な移動となった。
こちらがプレミアムエコノミーのシート。
いわゆるエコノミーのシートと似てはいるが、一番異なるのが隣席との間のひじ掛けの設定。
もちろんエコノミーの3-3-3配列から2-3-2配列に変わっているので、写真ではわかりずらいがシート幅も若干広めになっているはず。
プレミアムエコノミーは2-3-2配列で2列のみのアサイン。
後ろにはギャレーやトイレなどは配置されておらずすぐにエコノミークラスのキャビンへと続く。
また、プレミアムエコノミーのすぐ前はビジネスクラスとなっており、離陸後はカーテンが閉められるため、プレミアムエコノミーも完全にエコノミークラスのキャビンと同じ扱いになっている。
今回はバルクヘッドの席を選択したため隣席にアサインが無ければ写真のように半個室のような感じでスペースを使う事が出来る。
なお窓の数的には2枚とビジネスクラス相当の広さでありゆったりと過ごせるが、座席をリクライニングすると後ろに倒れてしまう、かつ前方には脚を入れるスペースが無いので流石にビジネスクラス程の快適性は無い。
隣席との間にそれぞれひじ掛けが設置され小さなテーブルがあるのがエコノミークラスとの大きな違い。
ほんの数センチの差ではあるが、長時間を快適に過ごすためにはとても重要な数センチ。
テーブルの横からは小さなドリングホルダーを引き出す事が出来るので、ちょっと飲み物を置いておきたいというときに役に立つ。
なお、プレミアムエコノミーの場合はビジネスクラスで提供しているアメニティーを出発前にもらう事が出来る。
今回は歯ブラシのみ頂いた。
また、プレミアムエコノミーの追加サービスとして、ビジネスクラスで提供しているスリッパもデフォルトで準備されている。
こちらがシートテレビ。
エコノミーと同様に基本的には前方席の背もたれ部分に設置されているのだが、バルクヘッドということでシートの間から引き出して使うタイプになっている。
ただ、画面サイズはエコノミーが9インチであるのに対してプレミアムエコノミーは11インチと少し大き目になっている。
タッチパネル式の液晶になっているので基本的には全ての操作を液晶パネルから行う事が出来るが、シートひじ掛け内にはリモコンも準備されている。
テーブルはプレミアムエコノミーの場合は全席ひじ掛けの内側から引き出して使うタイプになっており、エコノミークラスのものよりも大きなものが設置されている。
その後1時間ほどで昼食が提供される。
和食・洋食からセレクト出来たが、今回は和食の「鶏とろとろ玉子丼」をオーダーした。
食事は事前に有料機内食へのアップグレードを行わない限りエコノミークラスと同じものが提供される。
なお、プレミアムエコノミーの特典として、一回目の食事提供後にビジネスクラス提供のワインをオーダーすることが可能なので、食事のタイミングでは白ワインを1杯のみ頂いた。
エコノミーの食事ということで料理のディスプレイは流石にプラスチック製の器ではあるが、味わいはなかなかのレベル。
メニューの名前通りとろとろっとした玉子には程よく出汁が効いており、添えられているしいたけやニンジンがアクセントになっている。
その後しばらくすると日系航空会社定番のデザートのハーゲンダッツのアイスクリームが提供された。
一通り食事の提供と回収が終わると温かい飲み物の提供と合わせて「レーマン」のフォンダンビスキュイが提供される。
食事が終わって1時間半が経過したころ、ようやくCAの方からビジネスクラスのワインのオファーがあった。
推測するに、あくまでプレミアムエコノミーへの追加サービスということであって、当たり前ではあるがビジネスクラスでのワイン提供が一通り終わった後におこぼれ的に頂けるサービスのよう。
ビジネスクラスのワインリストを見せてもらえるわけではなくCAの方から口頭で銘柄や生産国、ブドウ品種を伝えられるので飲みたいものをお願いするとビジネスクラスのコンパートメントで紙コップにサーブして提供してもらえる。
その際はちょっとしたおつまみも頂ける。
なお、特に試せる種類や回数には制限はなく、今回は赤と白をそれぞれ1種類ずつ頂いた。
但しシャンパンの提供はない。
ワインの頂きながらしばらくゆっくりとしていると、寝る間もなくあっという間に到着2時間前になった。
こちらは到着前に提供される軽食セット。
和洋のセレクトは無く、可愛らしい青を基調としたボックスに入った軽食が順次配られていく。
中はパニーニとカットフルーツ、そしてヨーグルトと見た目は軽そうに見えるが、パニーニが意外とボリューム感があり、これでしっかりとお腹が満たされる。
久しぶりの国際線、そしてANAさらにはプレミアムエコノミーとこれまでの国際線移動履歴がまっさらになった状態での搭乗であったが、今回は機内そのものがかなり空いておりかつ隣席・後席にアサインが無かったため、プレミアムエコノミーでも非常に快適に過ごすことが出来た。
最近は国内線での移動が100%ということもあってシートの固さやシートピッチ・幅が国内線基準ということもあって、やはり国際線のシートのクッション性の高さはなかなかなものだということも改めて実感。
食事に関してはエコノミークラスのものという事もあって、正直「楽しむ」という感じではないのだがそれでもクオリティーは十分であった。
但しワインについてはちょっと頂けないという感じで、個人的には安定の味わいのビールなどをオーダーした方が良いという印象。
今回は8時間少々のフライトであったが、全席満席という状況でなければビジネスクラスでなくともプレミアムエコノミーで十分にリラックスして移動できる環境であった。
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