中国料理 カリュウ (2023/03)


名前中国料理 カリュウ

場所:〒220-8522 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 31F ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
地図はこちらからどうぞ

交通手段:みなとみらい線 みなとみらい駅 徒歩6分

営業時間:11:30~14:30、17:30~21:00(月~金)、11:30~15:30、17:30~21:00(土・日・祝) 無休

また行きたい度:=☆☆☆=みなとみらいの老舗ホテル最上階で楽しめるマンゴープリンが絶品の上質な食材を使ったスッキリ味の中華料理

外部リンク中国料理 カリュウの公式HPへのリンク

備忘録

(2023/05/19記載)
2023年3月中旬の休日の夕食時に利用。
この日は知人が横浜に来るということでオシャレで落ち着いた場所、かつそれなりに贅沢な時間を過ごせるお店を色々探したのだが、単純に美味しい店・コスパの良い店は色々あるものの落ち着いた空間で優雅に過ごせるお店がなかなか見つからず。
という事でそのようなシチュエーションで外さないホテルのレストラン系を色々探してみると、創業同時に何度か行ったことのあるこちらのレストランの存在を思い出したので久しぶりに行ってみることにした。

<お店の場所はどこ?>
お店はみなとみらい地区の老舗ホテル「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」の最上階31Fにある。
公共交通機関だと最寄駅はみなとみらい線のみなとみらい駅となるが、JR線であれば桜木町からゆったりと散歩がてら歩いて15分程度の距離。
ホテル専用ではないがみなとみらいの公共駐車場も食事利用で2時間までの駐車券が貰えるので車での来店も問題なし。


こちらが店舗外観。
落ち着いた上質な雰囲気は流石ホテル内のレストラン。


店の前にはメニューが置かれているが、ここにあるのはコースメニューのみ。
店内に入るとアラカルトのメニューも準備されている。

<混雑状況・店内の様子は?>
この日は休日の夕食時ということで予め予約をしての来店であったが、我々が予約した開店時間の17時半の段階ではまだ1~2組が店内にいるという状況。
店内はテーブル席、半個室、完全個室と様々なタイプの席が設けられておりキャパとしては120席程度。
窓側は2名掛けがメイン、景色の見えるエリアは4名等のテーブル席がメインとなっている。
なお、眺望は望めないもののブラインドと扉の付いた半個室状態のエリアは個室料無しで利用可能、窓のある完全個室については広さ・人数に応じて最低数千円程度の個室料がチャージされるよう。
18時を過ぎると続々と来店客が訪れるが、それでも店内は満席になるという感じではなかった。
予約無しでも利用できそうな雰囲気ではあったが、とはいえ事前に予約をして好みの席を指定した方が快適に食事が出来ることは間違いない。


店内は窓際・窓が見えるテーブル席・眺望無しの半個室タイプとすみ分けがされている。


窓際の席であればこちらのホテル最上階からの眺めを楽しみながら食事をすることが出来る。


今回は人数も多かったこともあり個室をセレクト。
ゆったりとした広さが確保され、ブラインドもあるので外からの視線はあまり気にならない。

<オススメのメニューは?>
こちらのレストランのディナーは基本コース料理となっている。
コースは14000円、15000円、18000円の計3種類。
金額によって使う食材や品数が変わる。
今回は計8品提供される15000円の「彩」コースをオーダーすることにした。
こちらのコースは「炙り黒マグロの漬け入り 前菜の盛り合わせ」、「フカヒレ姿の蒸し煮込みスープ”カリュウスタイル”」、「大海老と野菜の自家製二種XO醤添え」、「北京ダッグと牛フィレ肉の煎り焼き 蜂蜜入り梅肉チリソース」、「活帆立貝のガーリックと黒マグロの煎り焼き よだれ鶏ソース」、「海鮮入り翡翠仕立てチャーハン クリスピー桜海老添え」、「自家製マンゴープリン」というラインアップ。
なおコースメニュー以外の単品でのオーダーも可能となっているので、食べたりなければ追加オーダーも可能。


事前にコースをオーダーしておくとテーブルにはコースメニューが準備されている。

今回は車の運転があったので残念ながらアルコールは無し。
温かいお茶を準備してもらうと間もなく前菜から提供が開始された。


こちらが「前菜盛り合わせ」。
炙りクロまぐろの漬けが入っているとの事で、他にはトコブシ、海老、チャーシュー、野菜の酢漬けなどが一口少々のボリューム感で盛られている。
ガッツリ中華系香辛料というよりも、何となく台湾系の味わいに近い印象。
また、黒まぐろの漬けだが、もはやトロと言っても良いほどの脂の乗りと滑らかな味わい。
わざわざ料理の名前にこの料理のみが入っているだけあるかなり美味しくレベルの高い味わいであった。


続いて提供されたのが「フカヒレ姿の蒸し煮込みスープ”カリュウスタイル”」。
通常の中華料理は大皿で一旦提供し、それを目の前で取り分けるスタイルだが、こちらは全ての料理が取り分けた状態で提供される。
こちらのスープはスープというよりは餡掛けと言った方が良いほどトロみが強く効いていて、しばらくの間はかなりアツアツの状態。
醤油を使った味わいではあるのだが比較的あっさりとしており、濃口好きだと少し物足りなさを感じるかも知れない。


そしてアラカルトでオーダーした「鶏の唐揚げ」が提供された。
二口程度のサイズの唐揚げが8個ほど乗っており、4名でシェアするのには十分な量。
味付けそのものはとてもシンプルで、ジューシーな鶏肉の旨味とパリッとした薄めの皮の食感を楽しめるのだが、鶏肉には中華料理で使う八角のような香辛料がほんのりと効いており、正直塩が少し欲しい気もするがこの特徴的な香辛料の味わいを損ないそうなのでそこは我慢。


こちらは「大海老と野菜の自家製二種XO醤添え」。
パプリカ、アスパラ、マコモダケと海老3匹がキレイに盛られている。
いずれの食材ともに味付けは非常にシンプルで香辛料等の風味はほぼ感じられない。
一方で別皿で盛られている2種類のXO醤がかなりしっかりとした味わい。
1つはベーシックなものでもう1つは桜海老を使ったもの。
ベーシックなXO醤でも海老や貝柱、肉の風味がぎゅっと凝縮されており辛みは控えめながら濃厚な味わい。
桜エビのXO醤はその味わいにさらに桜海老の甘く香ばしい風味がプラスされ、XO醤単品でも十分に楽しめるクオリティー。
野菜や海老に絡めて頂くと、味わいに深みが増す。


続いて、コースでいうところのいわゆる肉料理である「北京ダッグと牛フィレ肉の煎り焼き 蜂蜜入り梅肉チリソース」が提供された。
北京ダッグは既に包まれた状態での提供だが、パリッとした皮の食感は健在。
牛フィレ肉はとても柔らかく、2口程度のものが3つ串にさしての提供となっている。
牛フィレ肉にかけられたソースは文字通り梅肉の酸味がしっかりと効きつつも蜂蜜の甘味も感じられるなんも不思議な味わい。


そして魚料理的なものとして「活帆立貝のガーリックと黒マグロの煎り焼き よだれ鶏ソース」が続いて提供された。
写真では見えづらいが、ホタテの貝の右側に貝柱が、左側に黒マグロが乗せられている。
黒マグロは前菜のものと同様にトロと言っても良いほどの脂が乗ったものがほぼ生の状態での提供。
帆立は大ぶりの貝柱を軽くソテーした状態で、活き帆立独特のプリプリっとした貝柱の食感を楽しみつつ、ガッツリニンニクが効いてかなり辛めのよだれ鶏ソースが味わいにアクセントを付ける。


最後は締めのご飯ものとして「海鮮入り翡翠仕立てチャーハン クリスピー桜海老添え」が提供された。
写真ではわかりにくいが、量としてはお茶碗一膳分程度。
イカやホタテなどの海鮮に加えてカリカリっと炒められた桜エビがトッピングとして乗せられている春らしいチャーハン。
味わいは比較的薄めではあるが、カリっと香ばしく仕上げられた桜エビから甘味と塩味を程よく感じられ、チャーハンと混ぜて頂くと上品な味わいになる。


そして最後は「自家製マンゴープリン」。
メニュー表はマンゴープリンと書かれていたが、提供されたのはデザートの盛り合わせ。
マンゴープリンのほか、エッグタルトや胡麻団子、そしてフルーツの計4種。
「デザート盛り合わせ」というネーミングでいいのではと思ったのだが、マンゴープリンを食べてその意味を理解した。
他の3品のスイーツも美味しいのだが、マンゴープリン美味しさが半端ない。
プリン感は一切なく、完熟マンゴーをピューレにしたものを砂糖などは一切入れずにそのままプリン状に仕上げたような、とにかくマンゴー100%の味わいをダイレクトに感じられる味わいは感動もの。


デザートがかなりのレベルであったので一同デザートのお代わりタイムへ。
同行者はメニューを変え「杏仁豆腐」オーダー。
杏仁豆腐はお店によって食感が寒天系の固めのタイプか、逆に牛乳プリン寄りの柔らかめのプルンプルンのタイプかに分かれるが、こちらは丁度その中間。
味わいも同様で牛乳の風味もそこそこ感じさせながらアーモンドパウダーとは味わいの違う杏仁霜の風味をしっかりと感じられる本格派。


そしてこちらは単品の「マンゴープリン」。
コースメニューで提供されるものの倍程度のボリューム感。
既にコース料理で一つ頂いているのだが、それでもいくらでも食べられてしまう程のクオリティー。
生マンゴーの濃厚な甘味に加え、それだけでは出せない植物系油の味わいの厚みが加えられており、プリン感はゼロの絶品デザートであった。

<まとめ>
今回は計8品提供される15000円のコース料理をオーダーしたが、味わいもさることながら一つ一つの料理のプレゼンテーションは流石ホテルのレストランという印象。
白のシンプルなお皿にキレイに盛り付けられた料理は見ているだけでも食欲がそそられるが、実際に頂くと上質な食材の味わいを活かした比較的シンプルな味付けは中華料理独特の油感があまり得意でない人でも全く気にせずに楽しめる。
この日の料理で特に印象に残ったのは黒マグロのレベルの高さと、丁寧に様々な素材を使って仕上げられた濃厚なXO醤、そして何といっても完熟マンゴーピューレをそのまま頂いているかのような濃厚な味わいのマンゴープリンであった。
老舗ホテルであるヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル最上階にあるレストラン、また、少人数であれば窓際、大人数であれば個室等、シチュエーションに応じて使い分けられる使い勝手の良さ、そして何より食事のクオリティーとプレゼンテーションのレベル感は記念日や重要なイベント等の食事の場として安心してセレクト出来る中華料理レストランであった。

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夜総合点★★★☆☆ 3.6

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