カタール航空ビジネスクラス 羽田~ドーハ 813便 A350 (2018/06)



(2018/07/02記載)
2018年6月上旬にフランスに旅行に行く際に久しぶりにカタール航空を利用した。
前回利用したのが2017年11月であったので、実に7か月ぶりの利用。

機内の装備自体は当然だが変わりなかったが、機内で配られるパジャマとスリッパについては若干の変更があった。
以前はパジャマは布製の袋に入っており、スリッパはしっかりとした造りのものが提供されていたが、今回配られたものは違っていた。


パジャマとスリッパが不織布の袋にまとめられて入れられていた。
左側が旧タイプ、右側が新タイプ。
不織布の袋になり、パジャマのデザインが変更となったが、質感はそこまでダウングレードした感じはない。


一方のスリッパは日系キャリアのビジネスクラスで配られるスリッパと同じ程度のものにダウングレード。
左が旧タイプ、フワフワとした履き心地のしっかりとしたものであった。
洗濯して使っても大丈夫なほど丈夫でしっかりとしたつくりであった。


こちらはA350XWB名物のドーム状の照明。
A380のラウンジにも設置されているが、カタール航空こだわりのインテリアとの事。
夜間フライト時にはこのような色だが、日中もしくは到着時には色が変わる。


こちらが日中・到着時の照明。
B787の登場以降、機内照明にLEDを使うケースが非常に増え、理論的には1000万色以上の照明を設定することが可能なよう。
確かに、夜間モードから日中モードに切り替える際、B747の時代は「バチッ」という音と共にいきなり電気が点灯してハッと目が覚めることもあったが、今ではじんわりと色が変わっていくので、寝起きに驚くこともない。

さて、機内に入るといつも通りのウェルカムドリンク。


このフルートグラスでウェルカムドリンクのシャンパンを飲むとカタール航空に搭乗していると改めて実感する。

今回は1名での移動であったので窓側のソロシートを選択。
毎度ながら優雅に過ごせるシート。


B777の場合はひじ掛けにあるペットボトル入れの蓋が空いているか閉じているかでアサインの有無が分かるが、A350系(B787、A380)の場合はサイドテーブルにアメニティーが置いてあるかどうかでその席のアサインの有無が分かる。


こちらは中央側のペアシート。
以前は搭乗時は中央のデバイダーが下ろされた状態がデフォルトであったが、今回はデバイダーが上げられた状態がデフォルトになっていた。
もしかすると、予約状況を見て、同一の予約の場合のみデバイダーを予めおろしているのかもしれない。
ペアシートのデバイダーはその状態次第でプライバシーを保つことも隣席と話すこともでき、非常に重要なアイテム。
デバイダーを上げてしまえば隣席の状況はほぼ気にならにない。

さて、今回はドーハ経由でパリを往復するが、4レグのうち3レグがA350XWBという事で、利用する座席をそれぞれ変えて使いやすさをチェックすることに。
A350XWBのビジネスクラスは、搭乗口のある通路を挟んで前後に分かれているので、羽田~ドーハは搭乗口を挟んだ後ろ側コンパートメントの最前列の左側ソロシート「7A」を利用することにした。


画面には自席の番号が表示されているので乗る際に間違える事もない。


最前列という事もあり、搭乗口があるため、前方は壁になっている。
開放感は無いが、見られている感はあまりなく、むしろ個室感はほかのシートよりあるかもしれない。


また、バルクヘッドという事もあり、他席に設定のある靴入れ(前方席の通路側床近くに引き出しタイプとして設定されている)は無いが、その代わりに大き目の収納スペースが準備されている。
こちらはバルクヘッド席以外に設定は無し。


ペットボトルの水は、以前は通路側ひじ掛けの中にヘッドホンと合わせてセッティングされていたが、いつの間にかこちらに準備されるようになった。
取りやすさという点ではひじ掛けの中の方が遥かに良かったが。

基本的にそれ以外は他のビジネスクラスシートと大きく変わりは無いが、一点だけ気にしなければならないことがある。


A350XWBは搭乗口が機体最前方とビジネスクラスコンパートメント中央部の2か所という事もあり、ほぼ全ての乗客がこの通路を通過する。
よって、先に搭乗してしまうと、後から搭乗するエコノミークラス乗客の晒しものになってしまう。

さて、ウェルカムシャンパンを飲んだ後に、毎度の如くフライト後の食事についての確認をされる。
今回は以下のようなメニューがラインアップされていた。


色々ある中から、今回は離陸後に前菜として「アラビアンメッツェ」、メインに「牛肉の煮込み、ゆず照り焼きのタレ」、食後に「チーズプレート」をオーダー。
そして、毎度のごとく着陸前には「寿司盛り合わせ」をキープしておいてもらった。

そしてこちらがワインのリスト。
毎度のごとく、泡2白3赤3白甘1という、充実のラインナップ。
ただ、半数近くのワインは2017年11月利用時と同じであった。


こちらは泡のリスト。
「ランソン ブラックラベル ブリュット」(市価4000円程度)と、「ランソン ロゼ ブリュット」(市価4000円程度)。


白2種類。
シャルドネはフランスのジャン マルク ブロカールが造る「シャブリ プルミエ クリュ」(市価4500円程度)。
ソーヴィニヨンブランは珍しくニュージーランドではなくイタリア「アテムス」が搭載されていた。
こちらは普段飲み慣れているニュージーランドのものと比較すると、やはり「ソービニオンブラン」らしさは弱い。


白と赤。
そして白の3本目は最近よく見るアメリカの「ホワイトナイト」。
フランスの赤は相変わらずの気合の入れよう。

「シャトー ブラネール デュクリュ 2011」(市価6500円程度)であった。

ここまでは2017年11月搭乗時と同じワイン。
以降の赤および白甘は銘柄が入れ替えられていた。


オーストラリアの「ホリック」のシラーズ、アルゼンチンの「ルイージ ボスカ」カベルネ・メルロー・シラー。
ルイージ ボスカは同じ銘柄の「マルベック」であれば国内流通はあるが、両赤ワイン共に国内での正規流通は無し。


白甘はテッパンのフランス・ソーテルヌ「シャトー ラモット ギニャール」がオンリスト。
こちらは食後に頂いたが、しっかりとボリューム感のある甘さが舌に絡みつき、それまで食べてきた肉や脂のしつこさを洗い流してくれる。
こちらは375mlのデミサイズで市価3500円程度。


離陸後、まずはジャン マルク ブロカールの「シャブリ プルミエ クリュ」と共にナッツを頂く。
若干酸味が強めだが、機内で飲むにはこれくらい味わいにインパクトがあった方が良い。


その後、まずはアミューズから提供される。
こちらは注文した料理の種類に問わず、必ず提供される。


エビ、プチトマト、シイタケが一口大にカットされており、既に提供されている飲み物を合わせて、その後に続くアペタイザーを待つ。


こちらはカタール航空名物の「アラビアンメッツェ」。
このプレートにはフムスをはじめ、タブーレ、ムウタバルなどの中東の定番料理が盛り合わせになっている。
フムスはひよこ豆のペースト、タブーレはパセリのサラダ、ムウタバルはナスと白ごまのペーストと、ベジタリアン仕様の料理で、日本人の口にも意外と馴染むので、カタール航空利用時には是非とも試したいメニュー。


その後、メインディッシュの「牛肉の煮込み、ゆず照り焼きのタレ」が提供された。
メニュー表記上は「ゆず照り焼きのタレ」となっていたが、実際は柚子胡椒で味付けされた牛肉の煮込み。
和と洋の料理をうまく組み合わせてあり、牛肉も柔らかく仕上げられていた。


食後にはチーズプレートが提供された。
中東系エアラインのチーズプレートは、チーズ一つ一つの大きさが恐ろしく大きいことは分かっていたのだが、やはりこの大きさには驚く。
ワインはフランス・ソーテルヌ「シャトー ラモット ギニャール」を合わせ、食後のひと時を満喫。


その後ベッドメイキングをしてもらった。


フルフラットにすると、まさにベッドという感じ。
マットレスが意外と厚く、これを敷くのと敷かないのでは大違い。
お願いをすると対応をしてくれるので、トイレで歯磨き等をする前にお願いをしてから席を外すのがスマート。


毎度のごとく着陸1時間半前に握りずしの盛り合わせを提供して頂いた。
もちろん起きてから注文することも可能だが、売り切れとなっている場合もあるので、搭乗時に食事を聞かれた際に予めリザーブしておいてもらうのがオススメ。

半年ぶり以上にカタール航空を利用したが、食事・ワインメニュー、機体・シート、そしてサービスのレベルの高さは変わらず健在。
強いて言えば、スリッパが改悪されたのが残念ではあるが、それにしてもいつも通り快適な11時間の移動をすることが出来た。

=今回紹介したお酒は以下のリンクから購入可能です!=
泡・白・フランス「ランソン ブラックラベル ブリュット」
泡・ロゼ・フランス「ランソン ブリュット」
白・フランス「ジャン マルク ブロカール シャブリ プルミエ クリュ」
白・イタリア「アテムス」
赤・フランス「シャトー ブラネール デュクリュ 2011」
白甘・フランス「シャトー ラモット ギニャール」

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