名前:永楽食堂
場所:〒010-0001 秋田県秋田市中通4-11-10
地図はこちらからどうぞ
交通手段:JR奥羽本線 秋田駅 徒歩5分
営業時間:16:30~00:00 毎週日曜日・祝日
また行きたい度:=☆☆☆☆=新政などの100種類近い日本酒をアットホームな昭和の雰囲気と共に楽しめるコスパの高い老舗居酒屋
外部リンク:永楽食堂の食べログページへのリンク
備忘録:
(2023/04/13記載)
2023年2月下旬の休日の夕食に利用。
こちらのお店は以前から日本酒好きの知人に勧められていたのだがそもそも秋田に行く機会がなく全く行けていなかった。
そんな中、知人からお誘いがかかり、ちょっと秋田まで足を伸ばしてこちらの店に行ってみようという事で飛行機や宿を手配。
夕食難民を避けるためお店の予約を10日ほど前にするものの、予約は満席…。
席が空き次第の案内ということで、とりあえず可能性だけを残したまま、とりあえずは秋田に向かうことにした。
<お店の場所はどこ?>
お店は秋田駅西口から歩いて5分程度のところ。
西口のターミナルに繋がる通り(中央通り)を駅を背にして進み、2つ目の信号のある交差点、カラオケ店を目印に左折する。
細い路地をそのまま進み、大きな道路と交差する十字路を右に曲がると「御食事処 永楽」と書かれた大きな赤い看板を掲げたお店が見える。
こちらが店舗外観。
「永楽食堂」と書かれた大きな味のある看板が目印。
夜になると看板がライトアップされるので見逃すことはない。
<混雑状況・店内の様子は?>
今回は週末の夜ということで、1週間前に予約を入れたものを予約は満席。
ただ19時からの予約客が帰った後に席が空き次第電話で連絡をしてもらえるという予約スタイルで予約ができたので席があくまではホテルで0次会をして待つことにした。
結果20時半に電話があり急いでお店に向かった。
店内はカウンター5席、テーブル席は2人掛けや4名掛けの席が計20席超でトータル30席程度の座席がこぢんまりとした昔ながらの食堂のような店内にキュッと詰め込まれている。
また、店内には壁一面に日本酒のリストが貼られており、日本酒好きにはたまらない景色が楽しめる。
なお、我々が入店した後も21時からの予約客が入ってきたりとほぼ常に満席、23時頃になって少し空き席が出るかどうかという人気ぶり。
飛び込みはほぼ難しい人気店なので、行くタイミングが決まったのならばすぐに予約をするのが必須のお店。
こちらが店内の雰囲気。
お店の名前の「食堂」の通り、こじんまりとしたスペースにきゅっと席を凝縮させたようなお店。
こちらがカウンター席からの写真。
カウンターの上にはお惣菜が置かれており、壁のメニューを見て選ぶも良し、お惣菜そのものを見て食べたいものを選ぶも良し、という昔ながらのスタイル。
<オススメのメニューは?>
こちらのお店は食事もさることながら、日本酒の種類がとにかく半端ない。
メニューは全て壁に書かれているものになるので、食べたいものをそのリストから注文、もしくはカウンター席の上に置かれているお惣菜そのものを見てオーダーするスタイル。
料理メニューは刺身などの海鮮をはじめ、揚げ物や珍味系、そして秋田らしいきりたんぽ鍋などの鍋料理等30種類くらいがカウンター横の黒板にずらっと書いてある。
日本酒についても同様で、店内の壁一面に飽きたの地酒を中心として日本津々浦々の有名地酒の名前が張り出されている。
なお、今となってはプレミアムレア酒となってしまった新政についても様々な種類を取り揃えているが、以前まであった「新政飲み比べ」は残念ながら無くなってしまったよう。
2023年2月時点ではどうやら新政が出荷量を減らしたとかで、こちらのお店でさえ十分な量の新政を確保できなくなってきている模様。
今回は初めての訪問だったので食事メニューは全て知人にお任せ。
結果的に「牡蠣酢(350円)」、「シイタケの海老詰め揚げ(600円)」、「活きホタテ刺身(500円)」、「鯵のなめろう(450円)」、「タコブツ(400円)」、「茄子くじら鍋(700円)」、の6品をオーダーした。
そして日本酒だが、全てのメニューは1合でオーダー可能だが、「利き酒三種」というメニューであれば単価が1200円以下のものを好きに組み合わせて3種選び、60ml程度の小さなグラスで楽しんで一律900円というお得なメニューもある。
色々楽しみたいときにはこちらのメニューがオススメ。
こちらが店内のカウンター横に置かれているメニュー。
手書きで色々なメニューが書かれており若干見にくいのだが、この中から次にオーダーするメニューを飲みながら探すもよし。
席について1杯目の飲み物をオーダーすると、まずはお通しがすぐに提供された。
こちらがお通し。
なかなかボリューム感のあるものが2品。
一つや湯豆腐ベースにしらすととろろ昆布がかかったものでもう一つは豚しゃぶの胡麻ドレッシング掛け。
寒い秋田の夜にお通しで湯豆腐は身も心もほっこりする。
最初はビールで乾杯をして、一品目にオーダーした「牡蠣酢」が提供された。
文字通り酢締めした牡蠣が2つ入っており、程よい酢の味わいでまずは胃袋の乾きを癒す。
カウンター席のお惣菜の中で気になるものがあったので聞いてみると「シイタケの海老詰め揚げ」ということだったのでそれをオーダー。
特に個数は指定しなかったが、2名での来店ということで自動的に2名分のオーダーということで2個提供されたよう。
写真ではわかりずらいがカリッと揚げられた立派なサイズのしいたけの笠の部分にたっぷりと海老ベースのすり身が入っている。
4分の1サイズにカットされてはいるものの、それでも十分なボリューム感を楽しめる。
個人的にはかなりヒットな味わい。
そして一回目の利き酒セットは山本三種をセレクト。
左から「アイスブルー」、「ピュアブラック」、そして微発泡の「うきうき山本」。
同じ造り手の日本酒を銘柄違いでリーズナブルに楽しめるのは日本酒好きにとってはとてもありがたい。
お酒を飲んでいると「活きホタテ刺身」と「鯵のなめろう」が盛られた皿が提供された。
帆立は丸々一枚分を貝柱、ヒモそして卵の部分を部位別に一口大にカットしての提供。
サイズが大きいだけに1枚分でも十分なボリューム感。
鯵のなめろうも同様で、甘口の味噌が程よく鯵の身に馴染んで酒のつまみにもってこいの味わい。
利き酒セットは3種類あるものの、トータルで1合弱というボリューム感なのと異なる味わいを楽しめるので、ついついすすんでしまいあっという間に2ラウンド目。
左から新政「エクリュ」、十四代 純米中取り無濾過、そして山形正宗の醸造元である水戸部酒造で醸した「山川光男 2023はる」をセレクト。
いずれもレア度の高い日本酒だが、それを利き酒で楽しめるというのはとてもありがたい。
続いてオーダーしたつまみは「たこブツ」。
大きめではあるがブツが5切れ程で400円ということで若干コスパは悪い印象。
あっという間に日本酒が空いてしまい、続いてオーダーしたのは秋田県の酒蔵・日の丸酒造が醸す「まんさくの花」シリーズ。
左から純米大吟醸 亀ラベルゴールド、純米大吟醸 愛山、特別純米 直汲み。
同じ酒蔵でも使う米や醸し方で色々な味わいになるのを体感できるのは酒蔵縛りの利き酒でしか出来ない技。
そして炭水化物的な感じのイメージでオーダーした「茄子くじら鍋」が提供された。
1人前でオーダーしたつもりが2名だったので自動的に2名サイズで提供されたのはご愛敬。
茄子を中心に野菜がモリモリっと入れられ鍋は甘味噌仕立ての味わい。
そこに塩気と脂感をしっかりと感じられるくじらベーコンがアクセントとなりシンプルながらスープまで飲みつくしてしまった。
この後は残ったつまみたちを頂きながらひたすら利き酒大会。
酒蔵縛りの第二段は一白水成を醸す秋田美酒福禄寿酒造縛り。
左から農醸、純米大吟醸、特別純米の三種類。
こちらのお酒は他の酒蔵のお酒と比較すると全体的にスッキリ・アッサリ系の傾向が強い。
そして利き酒大会の締めは秋田県の酒蔵、雪の茅舎を醸す齋彌酒造店縛り。
よく見る「雪の茅舎」とかかれたラベル以外に「美酒の設計」や「本荘」というお酒も齋彌酒造店のお酒というのを初めて学んだ。
お会計を済ませると大女将らしき人から「最後にもう一杯少しだけど飲んでいって」と言われて新政以外であれば好きなものを選んでいいと言われたので改めて壁の日本酒の銘柄をじっくり吟味して決定。
やはり秋田に来たからには秋田の酒を、ということで阿櫻酒造が醸す阿櫻袋吊り 大吟醸原酒を美味しく頂いて終了。
<まとめ>
休日ということもあって予約客が帰ったあとから順次案内であったので20時半過ぎから飲み始めたが、気付けば23時と2時間半程度の時間があっという間に過ぎた。
今回は料理6品オーダーして腹七分目程度のボリューム感にビール1本と利き酒三種を計5セット頂いて1名あたり7000円という金額。
しっかり飲んでしっかりと食事をしたということもあって、トータル的なコスパはそこまで悪いという感じではない。
また、料理も若干アタリハズレはあるものの総じて味わいやボリューム感もあり、良心的な定食屋さんという印象であった。
今回はお酒だけで4500円+ビール代なのであまり参考にはならないが、料理はお通し含めて2000円程度というイメージで普通にお酒を2合程度飲むのであればトータルで5000円までにはならない。
昔懐かしのワイワイガヤガヤとした居酒屋さんで色々な日本酒を楽しみながら居合わせた客と仲良くなるようなアットホームな雰囲気を体験できる旅行の中の一つイベントとして組み込みたいお店であった。
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