Nipozzano Riserva Chianti Rufina 2019（フレスコバルディ）

ワインデータ：

コメント：
久しぶりにコストコに行った際、1800円弱で売られていて安いと思ってじっくり見たら、期間限定でさらに400円引きということで思わず2本まとめ買いしたもの。
通常であれば3000円程度はするワインなのでかなりの破格。
色は濃厚で輝きのある赤紫色。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁には長い脚が数多く出る。
香りは強く、グラスに注ぐとあたりに芳醇な果実の甘味が広がる。
その香りはしっかりと熟したチェリーを凝縮させたような力強さと上質なレーズン、加えてわずかに胡椒などのスパイス感やハーブのニュアンスも混じっている。
口当たりは滑らかでカシスのような甘酸っぱさやレーズンのような凝縮感を感じられる比較的濃厚なアタック。
中盤からはそこにフレッシュな酸とジューシーな黒いベリー系を思わせる果実感と共に程よい渋みも加わってくる。
余韻には柔らかいタンニンが果実の甘味と共にしばらくの間口の中その存在感を残していく。
濃縮された黒い果実を感じさせるジューシーな味わいに柔らかいタンニンとハーブを思わせる余韻が上品な味わいの一本。
通常は3000円弱ということでそれなりの金額ではあるが、1500円で買えるのならばスーパーコスパワインであることは間違いない。
＜アルコール度数13.5%＞

インプレッション：

この日はアラビアータパスタを合わせてみた。
ソースはあえて最初から辛く作らず、甘めに作ったソースをベースにニンニクと唐辛子をオリーブオイルで炒めた辛味ソースを合わせることによって甘味と辛味が融合せずにそれぞれの味わいを楽しめるように仕上げた。
それもあって比較的辛味が立った味わいに仕上がったが、その辛味にも負けず、そして喧嘩することもなく何の問題もなく、そして違和感もなくマッチする。
むしろ渋みが唐辛子の辛味をうまく包み込むように柔らかくしている感じさえする。
ボリューム感のあるサンジョベーゼが辛味の効いたトマト系パスタと相性が良いことを確認できた好事例。
ピザと合わせるというよりも煮込み系の肉料理やトリッパなどとの相性も良さそう。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞