二世古　彗星　純米吟醸

日本酒データ：

コメント：
久しぶりによく行く酒屋を巡回してみると、珍しいお酒をポロポロと発見。その中に、以前帯広で日本酒押しの居酒屋に行った際に地酒リストに載って中々美味しかったこちらのお酒を見かけたので購入してみることにした。

キムラのメモ

2021.11.05

居酒屋 とっくり (2021/10)

http://kimura.li/memo/?p=29082

名前：居酒屋 とっくり場所：〒080-0011 北海道帯広市西1条南10-15地図はこちらからどうぞ交通手段：JR根室本線　帯広駅　徒歩約4分営業時間：17:00～00:00　不定休また行きたい度：＝☆☆☆＝地元食材を使った料理と豊富な種類の日本酒を楽しめる落ち着いた雰囲気の居...

色はクリアで僅かながらに気泡が見えるような印象。
粘度はそれなりにあり、ゆっくりとグラスの縁を落ちていき脚が出る。
香りは華やかで力強く周囲に広がる。
程よい日本酒感も感じさせつつ、しっかりと熟したバナナのような典型的な吟醸香をメインに感じられる。
その香りからは甘味と共にキリッとした酸も感じられ、芳醇で濃厚なタイプ。
口当たりは柔らかく、優しい甘味の中に米の旨味をほどよく感じられアタックで感じられるインパクトは控えめ。
ただ、中盤からはしっかりとしたフレッシュな酸が主張し、酸の風味が全体の味わいのバランスのキーになっている。
その酸は余韻でも豊かに感じられキレは比較的良い方。
芳醇な香りとシャープな酸のコントラストが面白い清涼感とキレのある味わいを楽しめる純米吟醸酒。
＜アルコール度数16%＞

この日はチキンソテーのトマトソース添えと鯖の押し寿司と合わせてみた。
まずは間違いなく相性の良い鯖の押し寿司と合わせてみた。
こちらは五島列島の大振りの鯖を使った「鬼鯖寿司」と呼ばれている押し寿司のよう。
脂もたっぷりと乗っている鯖を惜しげもなく2枚重ねた「ダブル」仕様はご飯の量よりも鯖の割合の方が遥かに多く、軽く酢で締められた鯖はしっかりとした鯖の味わいを残したもの。
比較的魚感がしっかりと残った味わいの押し寿司だが、この味わいに日本酒がしっかりマッチする。
また、日本酒単体ではそこまで強く感じられなかった甘味が不思議としっかりと感じられる。
一方のチキンソテーはジューシーな鶏肉の味わいをシンプルに活かしたものではあるが、やはり和風というイメージからは少し離れた味わい。
そこにトマトの酸味と甘味、そしてバジルのハーブ感が加わるので完全に洋風の味わいではあるが、意外と相性は良い。
鯖寿司ほどのマリアージュではないが、お互いに全く邪魔をせず、お酒・料理それぞれの味わいをしっかりと楽しめる。
一見すると白ワインが合いそうな洋食メニューでも、その味わいがシンプルで和食に通ずるところがあれば意外と日本酒にもマッチするという良い事例となった。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞