御湖鶴 無濾過生原酒 おりがらみ 純米



購入場所
購入日 2022年05月06日
購入金額(税込み) 1320円
テイスティング日 2022年05月17日

日本酒データ:

地域 長野県
タイプ 純米
使用米種 美山錦
好み度(MAX五つ星) ★★★★

コメント:
以前、知人がえらく気に入って美味しい美味しいと勧めてきていたこちらの酒蔵の限定生産のおりがらみを見かけたので購入してみることにした。
色はおりがらみらしく若干の濁り感を感じる。
また、グラスに注ぐと細かい泡が沸き上がるが、スパークリング系のお酒ほど持続的に沸き出るというわけではなくお酒に溶け込んでいたものが発散されるというイメージ。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁に脚が出る。
香りは米の旨味と甘味をしっかりと感じられるタイプ。
若干甘酒のような甘味と麹の風味を感じられるが、とてもフレッシュなニュアンスもあり、全体的にはややシャープな印象。
口当たりは一瞬柔らかく甘いと思わせるものの、その後すぐにじわじわとやや発泡感を感じられる若々しい酸が上書いていく。
中盤にもアタックで感じられたややサワー感のある酸がとても爽やかに感じられ、しっかりジューシーな米の味わいをバランスよくまとめる。
そして余韻には中盤の酸のニュアンスが残るものの、最後にはアタックで感じられた甘味がしっかりと印象を残していく。
無濾過生原酒おりがらみの名の如く、しっかりとした米の旨味とサワー感のある爽やかな酸を感じられる日本酒らしいコスパの高い限定酒。
<アルコール度数16%>


この日は鮭のあら煮、茹でたそら豆とたこときゅうり塩ごま油和えという和食攻めのメニュー。
鮭のあら煮は優しい醤油ベースの味付けにたっぷりの新生姜を加えて魚の生臭さを取り除き柔らかく仕上げている。
その味わいを邪魔することなく、日本酒のフレッシュな風味はしっかりと感じられ、魚系の料理との相性は悪くない。
そら豆は朝どれのものを茹でたこともあり、皮ごと食べてもエグみはなくむしろ味わいの濃厚さが増す。
山の幸豊かな長野のお酒だけあって、この濃厚な味わいにも負けることなく、そして邪魔することなく違和感なくマッチ。
たこときゅうりの塩ごま油和えは塩の風味がガッツリと効いており呑兵衛にはたまらない味わい。
こちらもお互いの味わいを損なうことなく綺麗にマッチする。
日本酒自体が若干とがった味わいなので、食中酒として提供してお酒と食事のコントラストを楽しむのも面白そうなコスパの高い限定酒。
<マリアージュ指数:4美味しくマッチ>

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