栄光富士　無濾過生原酒　龍吟虎　純米大吟醸

日本酒データ：

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ネットで色々なお酒を見ていたら最近よく飲むこちらの酒蔵のド派手なラベルの日本酒を見つけたので試してみることにした。
調べてみると「羽州誉」という山形のお米を使ったこちらの酒蔵の2022年初の新酒との事で当然数量限定のものとのこと。
色は軽く緑のニュアンスが見え隠れ、そして生原酒ということもあってか、グラスの内側には小さな気泡がつく。
粘度はそれなりにあり、しっかりとした脚がグラスの縁を伝わり落ちていく。
香りは豊かな甘味とフレッシュな酸味が複雑に入り混じる生原酒らしい香り。
その甘味は果実系というよりなギュッと濃縮された米の旨味のイメージに近いものの、しっかりとしたバナナや洋梨のような吟醸香も感じられる。
口当たりは思ったほどガッツリ濃厚系ではなく、しっかりとした旨味は感じさせつつもその後にすぐに追いかけてくる僅かな発泡感を伴ったフレッシュな酸の味わいもあり比較的爽やかな印象。
中盤には旨味と酸味とほのかな苦味がバランスよく感じられ、しっかりとした飲みごたえを感じられる。
そして余韻にも若干のはじけるようなフレッシュな酸味を感じられ、とてもキレが良く飲みやすい印象。
旨味・甘味・苦味がバランスよく感じられる程よく濃厚な味わいに、僅かな発泡感の刺激が生原酒らしいフレッシュな印象を与えている気付くと飲みすすめてしまうタイプのお酒。
＜アルコール度数16.3%＞

この日は3種の自家製唐揚げと合わせてみた。
「日本酒とあう」として紹介されていた唐揚げのレモンペッパーマヨ和え、ゆかり味、ゆかり七味味と、ちょっと変わりネタでチャレンジ。
レモンペッパーマヨ和えはカリッと揚がった衣の食感と、マヨネーズの濃厚な味わいと胡椒の刺激が意外にも日本酒の甘味と旨味と相性がよく、控えめに入れたマヨネーズとの相性も悪くない。
ゆかり味は普通に準備した衣にゆかりを混ぜただけのシンプルなもの。
唐揚げの油感がゆかりの風味で若干まろやかになっているよう感じもあり、こちらも旨味のしっかりとした日本酒と相性は悪くない。
最後はゆかり七味のから揚げだが、ガッツリ七味を入れてはいるが揚げたことも影響してかそこまで七味の風味はそこまで主張してこない。
日本酒とあう料理ということでいずれの料理とも相性は良かったが、程よい濃さとフレッシュな酸の味わいということもあって、料理全般に合いそうな雰囲気のお酒であった。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞