一白水成　ピンク　美郷錦　純米吟醸酒

日本酒データ：

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毎度の定期巡回の際に、たまたま見かけて購入。
春らしくピンクのラベルとネーミングから、ほんのり甘めで華やかな香りと味わいを想像して頂くことにした。
色はほぼクリア。
見た目は少しトロミがあるようなイメージなのだが、粘度はそこまで高くない。
グラスの縁をスッと落ちていく。
香りは想像通りで、食べごろのバナナのような吟醸香と甘味が華やかに香る。
比較的しっかりと香るが強すぎず、上品さを感じさせる香り。
そしてその後ろにはわずかな酸のニュアンスも感じさせる。
口に含むと少しトロみのあるような舌触りと共に一瞬豊かな甘味を感じさせ、このまま甘味先行で膨らんでいくのかと思うのだが、その甘味はすぐに収まる。
その甘味に変えて米の旨味やフレッシュな酸が中盤からしっかりと主張し、余韻ではまたジンワリと甘味が顔を出してくる。
ラベルの色や香りのイメージ、そして口に含んだファーストインプレッションまでは想像通りなのだが、その後の思った以上に日本酒らしいギャップのある味わいが特徴的で面白い。

この日は特にコンセプトはないが、何となく和食っぽいつまみと合わせてみた。
一つはシンプルにめかぶ、もう一つはふるさと納税でもらった羅臼産のときさけといくらを使った親子漬け。
めかぶは程よい磯の香り加減が甘味と旨味中心の日本酒の味わいを引き立てる。
親子漬けはいくらのオイル感や鮭の脂感を活かしつつ、醤油を使い甘めに味付けされていることもあり、少しつまみながらお酒を頂くとたまらない。
刺身や生魚卵系と日本酒のマッチ感はいつも思うのだがやはり半端ない。
お酒のみでも料理に合わせても楽しめる懐の広い日本酒。