黒牛 雄町 無濾過 本生原酒 純米吟醸



購入場所 キッショーセレクト(こちらから購入可能
購入日 2021年03月28日
購入金額(税込み) 1760円
テイスティング日 2021年04月01日

日本酒データ:

地域 和歌山県
タイプ 純米吟醸
使用米種 雄町
好み度(MAX五つ星) ★★★☆

コメント:

前回の限定品の「黒ばくれん」と同様に、定例の酒屋巡りをしているときに見つけたもの。

一本は雄町縛りで探していたのだが、その中でも普段は山田錦でしかお酒を造らない黒牛シリーズの雄町を見つけたのでこちらを試してみると事した。
色はわずかながらに緑のニュアンスを感じさせるがほぼクリア。
艶やかな印象を受ける。
粘度はほどほど。
グラスの縁に涙が出るようなイメージ。
香りは全体的にはとても落ち着いた印象だが、その中でも甘味が前面に出ており、日本酒感は余り感じさせない。
フルーティーなニュアンスも僅かに感じられるのだが「フレッシュな生酒」という印象でバランスよくまとめられている。
口当たりはとても滑らか。
少しトロみを感じ、その後にジューシーで濃厚そして凝縮された甘味と旨味をしっかりと感じさせ、とても華やかでボリューム感のある味わい。
後半からはしっかりと日本酒感を主張して、キレのある味わい、舌先にしっかりと感じる日本酒感は、アルコール度数17.5度だけはある。
ただ、余韻はとてもスッキリしており、口に含んだ時のボリューム感のある甘味をしつこく感じさせない。
香りは穏やかだが味わいはエチケットの黒牛のようにインパクトがありボリューム感もたっぷりある。
思った以上にキレが良いので、アルコール度数が17.5度あることも忘れて飲めてしまうので要注意。


この日は最近多いブリの漬け丼とエビのまる揚げと合わせた。
エビのまる揚げは揚げらたものを購入、家で温めなおしたのだが、トースターを使うとなかなかカリッといい感じに仕上げられる。
殻の香ばしい味わいとぷりぷりっとした身の味わい、そして衣とそれらを揚げた油の味と、とても美味しいのだが比較的個性の強い味わい。
その味わいに負けず、しっかりと日本酒の味わいを主張しつつも決してバランスは悪くない。
ブリの漬け丼だが、この日のブリはなかなかの脂感。
毎度のごとく軽めに味付けしていることもあり、魚の風味に加えて脂感がかなり前面にでた味わい。
だが、こちらも同様に魚の生臭さを強調することは一切なく、スムーズにマッチする。
アルコール度数も高いのでお酒単体ではなく食事と合わせて頂くとより良いかも知れない。

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