(PA) Gozar Brut Nature NV（パゴデタルシス）

ワインデータ：

コメント：

最近ハマッている酒屋「カクヤス」のワンコイン泡シリーズ。
厳密には税込みで550円なのでワンコインではないが、それでもしっかりとした泡がこの値段で飲めるのは非常にありがたい。
今回はカバを見つけたのだが、カバはその作り方は誰でも知っている「シャンパン」と同じ瓶内二次発酵で一本一本手間暇かけて作られているもの。
それがこの値段なので試さないわけにはいかない。
グラスに注ぐとしっかりと力強い泡が沸き立つ。
色は若干柔らかめながらグリーンイエローのニュアンスをしっかりと感じられる。
粘度はそれほど高くないようで、スワリングしてもグラスの縁をスッと落ちていく。
香りは比較的柔らかめで、しっかりと香りを意識しないとそのニュアンスを感じる取ることができない。
ただ、その香りは果実というよりもはちみつのような甘さに、とても優雅でデリケートな花のような香りを感じ取ることができる。
一方の味わいは思った以上にシャープ。
口に含むとフレッシュな酸味とともに、ボリューム豊かな泡の刺激をアタックで感じる。
味わいも熟した果実というよりはまだ青い若い果実感と、柑橘系のさわやかな酸味がメイン。
余韻で若干の甘味を感じるものの、スムースでボリューム感たっぷりの泡とシャープな酸味で締めくくられてキレもとても良い。
香りで楽しんで味わいはクール、豊かでシルキーな泡の感触を楽しむ感じの「通のための泡」というイメージ。

インプレッション：

この日はエスニック料理と合わせてみた。
海南鶏飯を中心に生春巻きなど、なかなか多国籍なメニュー。
そんな時のお助けワインはやはり泡。
しかしながら、今回はちょっとセレクトを誤った感じもあった。
鶏の旨味をしっかりと効かせた味わいに対して、スムースな泡はとても馴染むのだが、ワインの味わい自体が少々喧嘩をしている感じもある。
生春巻きも鶏肉とはマッチするが、チーズとの相性が若干微妙。
ナッツなどの定番おつまみと合わせて楽しむのが無難そうな一本。