購入場所：クイーン伊勢丹 横浜店
購入金額：1980円
コメント：
仕事帰りにワインコーナーをふらついていたら、たまたま安く売っているのを見つけたので思わず購入。
色合いはピノらしい軽やかな赤紫色。
但し、ブルゴーニュのものほど軽さはなく、若干朱色が強い。
艶やかさと若々しさを感じるクリア感もある。
香りはアメリカのピノらしく、大地の力強さとたくましさを感じる。
が、一方でピノらしい繊細で優雅な香りも感じる。
カシスのフルーティーで酸味を伴う爽やかさも感じられるが、それ以上に、花の香りが混ざりあうような、複雑な香りも感じる。
アメリカのピノにしては繊細さも兼ね備えている。
口に含むと非常にまろやかで、柔らかい味わい。
アメリカらしいパワフルな果実の甘味のアタックは抑えられている。
しかし、ピノ的な甘味というよりも、濃厚なプラムやプルーンの傾向が強い。
余韻でもしっかりと感じられるその味わいは、濃縮された上品な果実感を感じる。
酸味は余韻にこそ、柑橘系の風味を強めに感じるがその他の場面では、それほど強い酸味は感じられない。
そういう点から見ると、ピノ的な印象は薄め。
どちらかというと、カルメネールのような甘さと濃さが先行しているような感じ。
酸味だけの要素からみると、若干物足りない。
一方で、渋みは中盤から徐々に顔を出してくる。
余韻には酸味と相まってそれなりの存在感を出してくるが、渋みだけに関して言えばアメリカンな感じはなく上品に仕上がっている。
ザラつき感もなく、非常に滑らかな仕上がり。
ピノの甘味の余韻を損なわない程度の力強さになっている。
さすがにアメリカの高級ブランドの一つだけあり、力強さのみの勝負ではなく高級感と繊細さが加えられている。
この濃さと繊細さが、牛肉のロースト等に良く合いそうな感じ。
終盤に僅かに感じる樽が少しスパイスになって甘さに一味加えている。
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