五橋　西都の雫　しぼりたて生原酒　純米吟醸

日本酒データ：

コメント：
年末年始は間違いなく和食が続くので、合わせる日本酒が無くならないように大晦日に買い出しに行った際に購入したもののうちの一本。
色はほぼクリアだがわずかにグリーンのニュアンスが感じられるかどうかと言ったところ。
粘度はあまり高くなく、グラスの縁をスッと落ちていく感じ。
香りは米の甘味をしっかりと感じられる濃厚なもの。
穀類のニュアンスはほぼなく、ジューシーで旨味たっぷりの日本酒感少なめのタイプ。
味わいも同様で、口の中に含むと米の旨味をしっかりと感じられる。
その味わいは甘味成分というよりも旨味成分が強く出ており、ジューシーなのに甘くないという何とも不思議な味わい。
中盤には爽やかな酸が加わり、それと同時にわずかに日本酒らしい米の風味も感じられる。
余韻は比較的キレが良く、日本酒が喉を抜けた後は酸の刺激がしばらく口の中に残る程度で旨味や甘味はスッと消えていく。
甘さ控えめながら米の旨味を爽やかな酸と共にしっかりと感じられる季節限定の生原酒。
＜アルコール度数17%、精米歩合55%＞

この日はお正月ということで、おせちや刺身などと合わせた。
その中でも今年の目玉アイテムであった横浜南部市場のマグロ仲卸から買い付けた本マグロの赤身と中トロや野付産のホタテ、いくらなどの海鮮盛り合わせと合わせてみた。
本マグロ赤身は濃厚なマグロの味わいと程よい脂感、中トロはそれに加えて濃厚な脂感があり、ともに上質な本マグロであることが一口食べただけですぐにわかる味わい。
合わせる日本酒は米の旨味がしっかりと効いたものということもあって相性はなかなかのもの。
ホタテも同様で、冷凍ものの割にはしっかりとした食感と甘味を楽しめ、こちらも日本酒との相性はばっちり。
この手の甘味や旨味をしっかりと感じる日本酒は生魚との相性がなかなか良いことを改めて実感した。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞