29 無濾過原酒 純米吟醸



購入場所 Kurandオンライン
購入日 2023年07月19日
購入金額(税込み) 1790円
テイスティング日 2023年08月29日

日本酒データ:

地域 岐阜県
タイプ 純米吟醸
使用米種 ひだほまれ100%
好み度(MAX五つ星) ★★★

コメント:
以前よくお世話になっていた日本酒時間無制限飲み放題かつ食べ物持ち込み自由という酒好きにはパラダイスのような日本酒バーの「Kurand」にて「日本酒ガチャ」として6本詰め合わせ(1本あたり1800円程度)で購入したもののうちの1本。
こちらはいわゆるアウトレット品の詰め合わせなので銘柄や味の傾向にしては原則不可。
また、世間で大々的に名を知られているような酒蔵ではなく、どちらかというと小規模の酒蔵の酒を取り揃えていることもあって、普段全く出会えない日本酒に出会えそうだったので購入してみた。
色はほぼクリアに近いが、若干グリーンのニュアンスを感じられなくもない。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁には時間をかけてゆっくりと多くの脚が滴り落ちていく。
香りは純米吟醸らしく甘酸っぱいイチゴのようなチャーミングな果実のニュアンスを中心として、わずかにアルコール感が鼻の奥に抜けて行くような感じ。
その奥には米の旨味や穀類の香りも見え隠れてしており、無濾過原酒ということもあってか香りは全体的に力強いタイプ。
一方で口当たりは男性的なもの。
口に含んだ瞬間に穀物を感じる濃厚な味わいを力強く感じられる。
ただ、不思議とガッツリ日本酒感というタイプではなく比較的口当たりは丸く、しかし果実のような甘味やチャーミングさはない。
中盤にはわずかに甘味のニュアンスも加わるのだが、やはりアタックで感じた力強さがメイン。
そして余韻も比較的長く、それは穀類のニュアンスに終始徹底している。
チャーミングな香りと力強い味わいのギャップが特徴的なドッシリ重めの日本酒感あふれる無濾過原酒。
<アルコール度数18%、精米歩合60%>


こちらの日本酒は「29」という名前やラベルに書かれた絵からもわかる通り、肉との相性を考えて作られた日本酒との事。
この日はドストライクなステーキとは合わせられなかったが、牛肉とジャガイモとピーマンの甘辛炒めと合わせてみた。
焼肉でも使えるような国産和牛のハラミを贅沢にカットして醤油ベースのタレでピーマンやジャガイモ、キノコ類を合わせて炒めたもの。
ハラミだけに牛肉の脂がかなりあり、それだけでも濃厚な味わい。
その甘辛ソースと脂たっぷりのハラミに合わせても、さすが肉との相性を考えて作られている日本酒だけあり、全く負けない。
むしろ、日本酒単体だと少々パンチがありすぎるという感じの味わいが、牛肉の脂身の味わいと合わせることによって少し大人しくなりつつも肉の風味を損なわない。
日本酒単体だと少しクセのある強い味わいではあるが、肉料理と合わせることによってその本領を発揮する食中酒という印象の味わいであった。
<マリアージュ指数:4美味しくマッチ>

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