信濃鶴　60田皐　無濾過生原酒　純米吟醸

日本酒データ：

コメント：
長野を訪れた際、毎回立ち寄る地元のマニアックな酒屋で見つけたもの。
地元長野の酒蔵かつ伊那産の米を使って作られた無濾過生原酒の季節限定アイテムということで試してみることにした。
色はほぼクリア、艶やかで若干のとろみを感じられるようなタイプ。
粘度はそこそこあり、グラスの縁からしっかりと脚を出す。
香りはとても甘味が強く感じられしっかりと熟した濃厚なメロンのような吟醸香がたちのぼる。
穀類感は全くなく、日本酒感を感じる香りは少なめなタイプ。
口当たりはとても柔らかく、甘味はしっかりと感られるがしつこさは全くない。
その甘味に加えてわずかに舌を刺激する酸が程よく感じられ、全体の味わいをバランスよく保っている。
余韻は甘味が程よく口の中に残り、華やかな印象を残していく。
ジューシーな甘味をたっぷりと感じられる爽やかでバランスよく飲みやすい季節限定の無濾過生原酒。
＜アルコール度数16%、精米歩合60%＞

この日はマグロの漬けとホタテ丼、里芋と厚揚げの煮物と合わせてみた。
甘味が強く華やかな味わいの日本酒なので生魚系との相性は微妙かと思ったが、程よく味のついたマグロとの相性は思ったほど悪くない。
ホタテも同様で相性は思ったほど悪くないが、生魚感が少なく甘味が強いためかマグロよりも相性は良さそうな感じであった。
里芋と厚揚げの煮物はダシがしっかりと効いた甘め濃口の味わい。
里芋の風味もしっかりと感じられ、濃口ということもあってつまみにはピッタリ。
こちらの料理とは全く違和感なくマッチしたので、もしかすると肉魚系よりも野菜系の料理との相性が良いのかもしれない。
また、長野県の日本酒ということで意外と川魚の塩焼きとの相性は悪くないかもしれない。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞