Prototype Zinfandel 2020（プレシジョン　ワインカンパニー）

ワインデータ：

コメント：
知人の出産祝いに赤・白ワインを探しており、旦那さんが昔カリフォルニアに住んでいたこともあってそちらのエリアのワインを探しているときに偶然発見。
ジンファンデルというブドウの種類であったりラベルがイメージに合ったので購入したのだが、自分用にも1本購入してみた。
色は輝きのある濃厚な赤紫色。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁を長い脚が時間をかけて伝わり落ちていく。
香りは芳醇でしっかりとした強さ。
爽やかな酸としっかりと凝縮されたブラックチェリーのニュアンスを最初に感じられる。
加えてシナモンや胡椒などのスパイス感、そして樽由来なのかほのかにバニラのニュアンスも感じられる。
アメリカのジンファンデルらしい力強さと凝縮感、そしてスパイス感をしっかりと主張している。
アタックはマイルドで凝縮されたチェリー感をたっぷりと感じられるもの。
中盤はそのジューシーな甘味としっかりとした果実感に加えて爽やかな酸とわずかに胡椒のようなニュアンスも加わる。
渋みは控えめで、余韻には樽由来のスムースなバニラのニュアンスと共にほんのりスモーキーな香りが程よく続く。
チェリーを思わせる凝縮された果実感とスパイス感が複雑に絡み合う濃厚でスモーキーなジンファンデル。
＜アルコール度数15%＞

インプレッション：

この日は食事が和食だったこともあり、食後に軽くつまみで準備したハモンセラーノやナッツと合わせて頂いた。
ハモンセラーノはお徳用の切り落としではあるが、しっかりとした塩加減としっかりとした食感に肉の風味が加わりとても存在感のあるおつまみになる。
そして合わせるワインはその濃厚な味わいに負けずに濃厚な甘味と果実感をもつワインということもあり、全く負けることなくしっかりとマッチ。
ワインだけで楽しむには少し存在感がありすぎるかと思ったが、存在感は強くとも甘味と旨味のニュアンスが強いこともあってかワインだけでもしっかりと楽しめるという印象。
食事との相性はかなり幅広そうではあるが、何となくワイルドなBBQやステーキというよりも、鴨肉や鹿肉のローストと言った柔らかめな料理と合わせた方が相性は良さそう。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞