Sileni Satyr Pinot Noir 2010(シレニ)


購入場所:エノテカ
購入金額:1800円

コメント
エノテカ横浜そごう店をふらついていた際に、たまたま特売で1800円で売っていたのでとりあえず試してみる事にした。

香りは最初にピノの独特なものを強く感じる。
香り自体は力強いものの、ブルゴーニュのように周囲にふわっと拡散するように広く香るタイプではない。
ラズベリーやカシスの柑橘系の香りと合わせて、軽くレモンやシークァーサのような強い柑橘の酸味も奥の方からうっすらと香る。
2010ビンテージだけあって、まだ若くフレッシュな香りが溢れている。

口に含むとブルーベリー、ラズベリー等の色とりどりのフレッシュなベリー系の甘味が優しく広がってくる。
ストレートで力強い甘味ではないがしっかりと主張する。
余韻には僅かにイチゴのニュアンスも感じ、それぞれのフルーツを食べた時に感じるフレッシュな酸味の要素も感じる。

酸味は香りから感じた「強く鋭い酸味」ではなく、実際はとても控えめな仕上がり。
酸味は確かに感じるが、強さやインパクトという点からすると、2010年という最新のビンテージながら酸味は決して強い部類には入らない。
むしろ渋みと合わせて、余韻として感じる酸味の方が存在感はあるかも知れない。
2010年の若いビンテージとして構えて飲むと若干拍子抜けするかも知れない。

渋みについては抜栓30分程度ではそこまで強いものは出ない。
とは言え、しっかりとした存在感のある渋みはニューワールドを感じる事が出来る。
しつこい印象はなく、全体の流れが果実感から酸味へと続く中で、最後に少しボディーに厚みを持たせるというレベルの渋みで、ざらつき感等もほとんど無い。

今回は1800円で購入できたが、この値段でこのクオリティーならばお得。
各要素のストレート感とボリューム感は、やはりニューワールド的な部分を感じるが、逆にこれ位のボリューム感をブルゴーニュで求めると、2500円オーバーのものになってしまう気がする。

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