Villa Antinori Chianti Classico Riserva 2016（アンティノリ）

ワインデータ：

コメント：
以前こちらの店に行った際、全く買うつもりなく3本11000円コーナーを見ていたら色々お得そうなワインが出ていたのでついつい買ってしまった3本のうちの1本。
通常だと4950円のものを3333円となかなかお買い得に購入。
色はしっかりと濃さのあるキレイな赤紫系の色合い。
粘度はそれなりにあり、グラスの縁に長い脚がたくさんみられる。
香りはしっかりとあり、スワリングするとあたりにスミレのような華やかさと濃厚でジューシーな果実の甘味が漂う。
鼻をグラスに近づけると、それらの香りに加えて胡椒のようなわずかなスパイス感、凝縮されたラズベリーやブラックベリーのような甘酸っぱさも感じられ、優雅さと果実感が複雑に絡み合った香りと共に程よい樽香りがアクセントに感じられる。
口に含むとベリー系の果実をぎゅっと絞ったようなフレッシュな果実感と共に甘味を凝縮したレーズンのようなアタックがじわっと広がる。
そして中盤からは濃厚な甘味に加え、爽やかな酸やわずかなスパイス感、そして心地よい渋みを楽しめる。
余韻には濃縮された果実の甘味と共に柔らかい樽香が口の中に20秒ほど残る。
サンジョヴェーゼらしい果実感をギュッと凝縮し程よい渋みと心地よい樽感を感じられる上品で香り高くバランスが良い味わい。
＜アルコール度数13.5%＞

インプレッション：

この日は自家製ローストポークと合わせてみた。
豚肩ロースと豚肩の煮込み用の2種類の部位を使って作ったが、肩ロースの方が脂の部位が多く、煮込み用の方が赤身の部分が多い。
ニンニクをベースに塩胡椒とローズマリーでシンプルに味付けをして炊飯器で火を通してから軽くフライパンで焦げ目を付けるという比較的お手軽ながらもなかなか本格的な味わいに仕上がった。
肩ロースは脂身が多いこともあって味わいも脂身の甘味が強く感じられジューシーな味わい。
一方の煮込み用は豚肉の肉の味わいが強く感じられ、食感も繊維質を感じられる。
当初は白で合わせようかと思ったがこの日は赤が飲みたくなりこちらのワインと合わせてみたが相性はまあまあ。
ワインの味わいがキャンティながら思った以上にしっかりとしており渋みもあったので想像していたよりは料理よりワインが主張するようなイメージ。
全体的に凝縮感のある味わいなのでタリアータやトマトソースを使った料理などとの相性はよさそう。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞