購入場所 | |
購入日 | 2022年11月18日 |
購入金額(税込み) | 1980円 |
テイスティング日 | 2022年11月19日 |
日本酒データ:
地域 | 秋田県 |
タイプ | 純米吟醸 |
使用米種 | 吟の精 |
好み度(MAX五つ星) | ★★★★☆ |
コメント:
毎度お馴染みの巡回で色々見ていると白いエチケットであまり目立たないながらも見かけたことのない山本を発見。
エチケットには「昭和50年に伐採された樹齢200年を超える天然秋田杉の木桶と秋田の酵母、秋田の酒米で仕込んだオール秋田の限定品です」と記載があり、木桶で1年前の2021年に仕込んだお酒のよう。
色は木桶を使って仕込んだということもあってか、グリーンやイエローのニュアンスを感じられるにごりはなく輝きのある色合い。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁を時間をかけて伝わり落ちていく。
香り柔らかく落ち着いたタイプ。
米の旨味がしっかりと凝縮されているがその香りは熟成を経たこともあってか落ち着いている。
一方で古酒のような熟成感は全くなく、上品なメロンのような香りと共に、ほのかに杉の香りも感じられる。
味わいも香り同様にとても落ち着いている。
口当たりはまろやかで甘味と旨味、酸味のバランスがとてもよく取れつつもガッツリ濃厚系ではないがしっかりと酒の味わいを感じられるタイプ。
中盤からは程よい酸も加わり僅かに生アーモンドのような穀類の印象も感じられるが、基本的には柔らかいふくよかな果実感をしっかりと感じられる。
そしてそこにしっかりと杉のアクセントが加わり余韻を豊かなものにしてくれる。
旨味・甘味・酸味のバランスがとてもよく、凝縮された果実の味わいを杉のニュアンスと共に豊かに感じられる上品な限定酒。
<アルコール度数15%、精米歩合55%>
この日は鶏肉の南蛮漬けなどのおつまみメニューと合わせてみた。
ごま油と酢でアクセントをつけたタレをカリッと焼き上げた鶏肉と合わせた南蛮漬けは思ったほどは主張する味わいではなく優しい味わい。
日本酒と合わせると若干お酒の酸味と杉の風味が強調される。
そのほかにはにんじんの葉の胡麻和えと合わせてみたが、にんじんの葉の苦味が強調されるかと思ったが全くそんなことはなくこちらはお互いに邪魔することなくマッチ。
杉のニュアンスを感じられるお酒ではあるが、そもそもがとてもバランスの良いお酒でガッツリ主張するタイプではないこともあってか、料理との相性の幅は広そう。
なんとなくではあるが、カツオのカエシを強めに効かせた優しい味わいのそばや天ぷらと合わせてみたら一層相性が良さそうな印象。
<マリアージュ指数:4美味しくマッチ>
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