蓬莱泉　生原酒　純米

日本酒データ：

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こちらのお店を巡回している際、以前に愛知県出身の日本酒好きの知人がおすすめしてくれたこちらの酒蔵のお酒を発見。
季節限定の生原酒ということで試してみることにした。
色はほんのりグリーンのニュアンスがあり、僅かにトロみを感じさせる。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁に脚が出る。
香りは比較的シャープ。
米の風味をダイレクトに感じられジューシー。
切り立ての青リンゴのような爽やかな印象の果実感もあり、純米酒にしては比較的甘味をしっかりと感じられるタイプ。
加水なしの原酒ということで、豊かな米の旨がしっかりと舌に絡みつき厚みのあるアタックを感じられる。
中盤では米の旨味もしっかりと感じつつ、ジューシーな甘味も楽しめ、比較的シャープな酸もある。
余韻も長めで、しっかりとしたアルコール感がゆっくりと口の中に残る。
豊かな米の風味とキレのあるシャープな味わいをダイレクトに楽しめる火入・加水なしの純米生原酒。
＜アルコール度数19%＞

この日は筑前煮やししとうの煮浸し、ナスの肉巻き等の日本酒のおつまみ的なメニューたちと合わせてみた。
筑前煮はレンコン、ゴボウ、椎茸、タケノコ、人参、鶏肉などの定番食材を使って仕上げたもの。
少し薄味で仕上げたこともあってか、逆にそれぞれの食材の風味が活きた味わいに仕上がっている。
それもあってか、日本酒との相性そのものは悪くないのだが、若干料理の味わいが負けてしまっているような気もしなくはない。
一方、ナスの肉巻きは醤油ベースの甘めのタレを少し焦がした焼き鳥のタレ風の味わいに、ミョウガの風味を加えたもの。
居酒屋料理のような味わいと濃厚で風味豊かな原酒の味わいはなかなかの相性。
ミョウガの独特の風味が日本酒とマッチするのも意外な発見。
キレのある味わいなので全般的に料理との相性は良いのだが、味わいがパワフルなこともあってか繊細で薄口の料理と合わせると日本酒の風味が勝ってしまうこともありそう。
濃厚なタレをたっぷり絡めてカリカリに焼き上げたうなぎと共に味わいたい日本酒であった。
＜マリアージュ指数：3可もなく不可もなし＞