豊盃　Spring Drop　四社合同生原酒　特別純米

日本酒データ：

コメント：
青森県の4つの有名酒蔵である西田酒造（田酒）、八戸酒造（陸奥八仙）、三浦酒造（豊盃）、鳩正宗酒造（鳩正宗）がそれぞれ華吹雪を使って醸した特別純米酒がオシャレで統一感のあるラベルを纏った4蔵合同の限定コラボシリーズ。
今回はそのうちの「豊盃」を頂くことにした。
色はほぼクリアでわずかながらに緑のニュアンスを感じられるかどうかという雰囲気。
粘度はしっかりとあり、グラスの縁には脚が見られる。
香りは米の甘味がかなり強く感じられ、全面的に出ている。
その後ろにわずかにフレッシュな酸のニュアンスも見られるが、日本酒感は控えめで濃厚な味わいを想像させる香り。
実際に口に含むと口当たりは思ったほど甘味が全面に出てくるタイプではない。
アタックは優しめではあるが、その後にじわじわと米の旨味が主張してくる。
中盤には爽やかな酸とともに上品な甘味がしっかりと感じられ濃厚ではないが飲みごたえのある味わいを感じさせる。
そして余韻にはわずかに鼻の奥の抜けるアルコール感を感じられ、シャープでキレの良さを感じられる。
コンパクトにまとまっていそうで実はそれなりに飲みごたえのあるジューシーな甘味と酸味を楽しめるボリューム感のある限定コラボ酒。
＜アルコール度数16%＞

この日は鮭とえのきの照り焼きと合わせてみた。
少し甘味を効かせて仕上げた照り焼きはしっかりとした甘味を感じられる日本酒と総じて相性は良い。
そこまでガッツリと脂が乗っていないこともあって、鮭の味わいをしっかりと感じられることのできる照り焼きだが、鮭の魚の風味ともしっかりとマッチする。
えのきは独特なきのこ感があるが、照り焼きのタレの味わいを強めに効かせていることもあってか日本酒との相性にあまり影響なし。
比較的濃厚でそれなりに甘味のある味わいの料理とのマッチングは悪くなさそうな印象であった。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞