購入場所 | はせがわ酒店(こちらから購入可能) |
購入日 | 2022年03月19日 |
購入金額(税込み) | 1540円 |
テイスティング日 | 2022年03月23日 |
日本酒データ:
地域 | 福井県 |
タイプ | 吟醸 |
使用米種 | 五百万石 |
好み度(MAX五つ星) | ★★★★ |
コメント:
飲んだ帰りに折角なので巡回してみると久しぶりにこちらの酒造のお酒を見つけたので試してみることにした。
調べてみるとこちらは少しアルコール度数が高めの春限定酒のよう。
色は艶がありクリア、少しとろみさえ感じさせるような印象。
粘度はそれなりにあり、グラスの縁には細かい脚が数多くみられる。
香りはかなりしっかり力強く香る。
スワリングするとあたりに芳醇な果実感と米の旨味を感じさせるフレッシュなもぎたての若いバナナのような香りがたちまち広がる。
その中爽やかな酸のニュアンスも感じられ、香りからとても濃厚でパンチのある日本酒を想像させる。
口に含むと思いのほか柔らかく優しい米の旨味がじわっと口の中に広がる。
ただその旨味には厚みがあり、途中から果実を思わせる甘味を伴う。
中盤からはフレッシュな酸がわずかに舌先に刺激を残すような発泡感とともに抜けていく。
余韻には甘味をしっかりと感じさせつつアルコール度数が高いこともあり、じんわりとアルコール感が口の中に残るのでそこまでもったり感はなくキレがある。
優しく柔らかい旨味や甘味を感じさせつつしっかりとした味わいのアルコール度数高めの華やかな香りの季節限定酒。
<アルコール度数:18%>
この日はどうしても日本酒が飲みたくなったのだが、合わせる料理はブーケガルニをしっかりと使った牛すじのハーブ煮込み。
本来であれば絶対に赤ワインの料理なのだが、どうしても日本酒が飲みたかったので在庫の中から一番合いそうな濃旨系のこちらをセレクト。
牛すじは1週間近く煮込んでいることもあり、程よく水分が飛んでトマトとハーブがしっかりと効いた濃厚トロトロな味わいに仕上がっており、単体では文句なし。
完全に洋食のこちらの料理と日本酒を合わせてみたが思ったほど相性は悪くない。
イメージでは完全に喧嘩別れするかと思ったが、意外とそうでもなく美味しくマッチする。
もちろん相性抜群とまでは言えないが、お互いに全く喧嘩をせずに何の違和感もなく安心してしてお酒と食事を楽しめる。
煮込んだ牛すじから出る脂、牛肉そのものの味わい、そしてトマトの酸味が煮込んだことによって丸くなったことでバランスが取れたのかもしれない。
これはこれで新発見。
和食的に言えば牛肉の時雨煮などの甘めながらしっかりと主張する料理と相性が良さそう。
<マリアージュ指数:4美味しくマッチ>
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