甲州ロゼ 2010(勝沼醸造)


購入場所:いちやま
購入金額:1680円

コメント
毎度お気に入りのいちやまマートをフラついていた時に、甲州という白ブドウで作るロゼということと、限定2870本という醸造本数の少なさで試しに買ってみた。

色自体はバリバリのロゼという色ではなくうっすらとサーモンピンクの色合いを感じる。
どちらかと言うと、グリーンが強めのグリーンイエローをベースに濃くして、そこに少しだけピンクを足したようなイメージ。
「キレイ」というロゼのイメージとは少し違う色。

香りはマスカットのようなスッキリ・フレッシュな香りに、ほんのりと優しいメロンのような甘さが加わっている。
キンキンに冷やしている状態では香りはあまり感じられないが、少し時間を置くと心地良い香りがあたりに漂う。
また、香りのバランスがシャープなフレッシュさから柔らかい甘さへと移っていく。

味わいには、白で造られる甲州とくらべて、肉厚さと甘さが感じられる。
どちらかと言うと、元気のある味わいと言うよりは控えめな果実、洋梨や青りんご僅かにグレープフルーツのニュアンスを感じられる。
余韻はスッキリだが、優しい甘さは僅かに口の中に残り、儚く消えていく。

一方の酸味は、やはり甲州種のスッキリながらも強い味わいが健在。
口に含んだ直後の甘さが消えると、すぐにパワフルな酸味が口の中に広がる。
ただ、パワフルではあるが嫌味ではなく、心地良いレベルのものなので邪魔にはならない。

ただ、苦味は少し癖があるように感じられた。
甘み・酸味の要素が比較的強いので、飲んでいる最中はあまり気にならないが、舌にザラザラ感が残る苦み・渋みがきになるところ。
とは言え、大きなマイナスポイントまで行かない。
温度が上がってくると、この傾向は強くなる。
白を作る時は使わない皮を、ブドウと一緒に醸しているのが原因なのか。

普段飲む白の甲州と比べて、若干甘みが強いのと色合いもほんのりピンク色という以外は、ロゼと言うよりは白と言ったほうがよいかも知れない。
ロゼの甘みを期待して飲むと若干残念だが、白の甲州に少しボディーを加えて厚みを出したという表現の方がよいかも知れない。
ただ、白の甲州よりもワイン自体が肉厚になっているので、料理との相性は幅広いはず。

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