紀土　あがらの田で育てた山田錦低精米八十%　純米

日本酒データ：

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毎度の酒屋の定期巡回で見つけた一本。
紀土はよく飲む造り手なのだが、その中でもラベルがド派手なこちらの日本酒は飲んだことがなかったのでチェック。
調べてみると紀土の自社畑で育てた山田錦を80％という低精米で仕上げた米の味わいを活かした限定酒のよう。
色はほんのわずかに色づきを感じなくもないがほぼクリア。
粘度は比較的高く、グラスの縁をゆったりと伝わり落ちながら脚が出る。
香りはそれなりにしっかりとあり、グラスに鼻を近づけると華やかな果実のような甘さとフレッシュで爽やかなな酸の両方のニュアンスを感じられる。
味わいは香り同様にフレッシュでシャープ。
口に含むと舌先に少しピリピリっとした刺激を感じつつ、フレッシュな酸が口一杯に広がる。
その後にジューシーな米の旨味をたっぷりと感じられるので飲みごたえはそれなりにある。
ただ余韻は比較的キレがあるので、全体的な印象としては思ったよりもスッキリとした味わい。
低精米ならではの米の旨味をガッツリの感じられる味わいは日本酒感をほどよく感じられつつもキレのある飲み口のおかげでスイスイと飲めてしまう不思議な日本酒。
＜アルコール度数16%＞

この日は自家製の手羽先唐揚げと合わせてみた。
塩と胡椒をたっぷりめに効かせた唐揚げなので日本酒よりは泡系と合わせた方が無難だとは思ったのだが、どうしても日本酒が飲みたかったので比較的キレのありそうなこちらの純米酒と合わせてみることにした。
カリカリに揚がった皮の旨味とジューシーな鶏肉の味わいに少々強めの塩胡椒は呑兵衛にはたまらない味わい。
その強めの味わいに負けず、かつ主張しすぎない味わいは想像していたよりも好相性。
スッキリとキレのある味わいは幅広い料理とマッチしそうな印象であった。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞