カタール航空ビジネスクラス ドーハ~パリ 039便 A380 (2017/08)



(2018/03/22記載)
2017年8月中旬、羽田からパリに行く際に利用した。
羽田~ドーハ間(A350XWB)のレビューはこちらから確認可能。

さて、ドーハで2時間程の乗り継ぎ時間を経て、カタール航空では2回目のA380の利用。


こちらがこの日に利用したゲート。
A380は2階建てなので、搭乗もクラス別に1階と2階から行われる。
よって、専用の2階建てのゲートがアサインされる。


2階はファーストクラス・ビジネスクラス専用の待合室。
1階で受け付けを済ませてから階段で2階まで上がる。


こちらが本日お世話になる機体。
やはり形が独特。
2階建てということで、コックピットの上の部分が通常の機体に比べて非常に高くなっていることがわかる。

今回は最前列が空いていたので、折角なので試してみることにした。


こちらがビジネスクラスの最前列の10列目。
機体中央部の2名掛けのDとFを選択。
シート自体はA350XWB、B787と全く同じアレンジ。


中央のデバイダーを出してしまえば、隣席とは完全に遮断されるのでプライバシーもしっかり確保できる点も全く同様。


こちらは窓側のソロシート。
同様にシート自体はA350XWB、B787と全く同じアレンジ。

さて、最前列のシートということで、2列目以降のシートといくつか違う箇所があったのでハイライトしてみる。
いずれも他シートと比較するとマイナスが多くなってしまう。


まず、通常であればシートの通路側下に設置されているはずの靴入れの設定がない。
前方が通路であるため、そのスペースを確保するのが物理的に難しい模様。


また、自シートの斜め前がトイレということもあり、利用客の行き来が比較的頻繁であることもデメリット。
離陸後はカーテンで区切られるが、前方がギャレイであることも影響して、カーテンの隙間から光が漏れてくるのも気になる人は気になるかも知れない。


また、最前列だけに目の前に共用のモニターも設置されている。
但し、個人用に大型モニターがあるのであまり意味はないが。。。

さて、搭乗後はウェルカムシャンパンのサービスを経て離陸。
食事およびワインのチョイスに移る。

こちらが食事のメニュー。


日本線ではないので日本語メニューは無いが、単語を追っていけばメニューの大体の内容は想像出来る。
なお、この路線も日本路線と同様に「好きなものを好きなタイミングで」注文することが出来る。
このサービスは周囲の状況を気にせずに好きなように過ごせるので非常にありがたいカタール航空ならではのサービス。


まずは温められたパンの盛り合わせが提供される。


まずはアペタイザーとして定番の「スモークサーモン」。


スモークサーモンと合わせてニュージーランドのソービニヨンブランを頂いた。
やはりニュージーランドのソービニヨンブランは香りと味わいがはっきりしていて機内で飲んでもその味わいはしっかりと感じられる。


メインには「ほうれん草とラビオリのドライトマトとバジルソース添え」
ラビオリのサイズがかなりワイルドだが、これはこれで美味しく頂けた。

そしてワインだが、羽田=>ドーハ線で利用したものとほぼ同じであった。
だが、いつも通り泡2、白3、赤3、白甘1と非常に充実している。


こちらが泡のリスト。
「ビルカール・サルモン」に加えてロゼシャンパンとして「パイパー エドシック ブリュット」がオンリスト。
いずれも市価5000円程度。


こちらが白のリスト。
「Jモロー」のシャブリプルミエクリュや鉄板のニュージーランド「ハンタウェイ」のソーヴィニヨンブラン。
いずれも日本での公式な流通は無し。


もう一種類はアメリカの「ホワイト ナイト」。
ヴィオニエを使ったもので日本での公式な流通はない。
こちらは甘味と果実のジューシーさが比較的強調されており、ボリューム感もあった。
今回の白ワインは少々マニアックなラインナップ。
一方の赤は計3種類。
フランスの赤は羽田=>ドーハ線とは異なり「シャトー・モンブスケ」が提供されていた。こちらは市価6000円程度と相変わらずカタール航空のビジネスクラス提供フランス赤ワインは他社のファーストクラス並みのものを提供している。


他2種類は定番のオーストラリアシラーズと、こちらも珍しくアメリカのソノマのもので2012年のピノノワール。
オーストラリアは「マウント ランギ ギラン」だが、その中でも日本では流通していない「ホローズ シラーズ」。
その他のシリーズであればこちらから購入可能。
また、アメリカの「キャッスルロック ピノノワール ソノマカウンティー」も日本では流通がない。
他の地区のピノノワールであればこちらから購入可能。


そして白甘。
チリ・バルディビエソのもの。
「エクラ ボトリティス セミヨン」(市価2000円程度)。


なお、アルコール以外のドリンクはこちら。
「Dilmah」の紅茶等、ノンアルコールもこだわりの品ぞろえ。

離陸後しばらくしてからA380ならではのラウンジを利用することにした。
ラウンジは2階の機体中央部、ビジネスクラスとエコノミークラスの間に設定されている。


飛行機の中にこのようなスペースがあること自体がまずは驚きであった。
エコノミークラスであれば10列程度の座席を設定できそうなスペースに、スタンディングでドリンクを楽しめるエリアと、着席して外を眺められるエリアが設けられている。


折角なのでシャンパンを頂いてソファーで一休み。
以前はこのラウンジでファーストクラスでしか飲めない「KRUG」も楽しむことが出来たので、「KRUGを頂けますか?」と聞いたところ現在はビジネスクラス搭載のシャンパンのみを提供しているとのこと。


デフォルトでは窓が閉められているが、お酒を飲みながら背中越しに外を見る経験はファーストクラスであっても通常はできない。

こちらのラウンジはファーストクラス・ビジネスクラス利用客であればフライト中は回数・時間制限なく利用できるので、是非利用したい。
なお、今回は座席をビジネスクラスの最前列にしたため、歩いていくのが少々面倒であったが、ビジネスクラスの最後列(22列目)であれば、席を立てばすぐの場所にある。

座席のアレンジ自体は他社のように「A380専用」というものではなくB787やA350XWBと全く同じものを使用しているが、やはりこのラウンジスペースはA380ならでは。
パリまでは7時間弱のフライトなので睡眠時間や食事を楽しむ時間を含めると少々タイトではあるが、やはりこのラウンジスペースは是非とも利用すべき場所であった。

=今回紹介したお酒は以下のリンクから購入可能です!=
泡・白・フランス「ビルカール サルモン ブリュット」
泡・ロゼ・フランス「パイパー エドシック ブリュット」
赤・フランス「シャトー・モンブスケ」
白甘・チリ「バルディビエソ エクラ ボトリティス セミヨン」

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