
名前:旬菜郷土料理 一隆
場所:〒690-0006 島根県松江市伊勢宮町537-15
地図はこちらからどうぞ
交通手段:JR山陰本線 松江駅 徒歩7分
営業時間:11:00~20:30 無休
また行きたい度:=☆☆☆=人情味あふれる接客と地元の美味しい食材にこだわった居酒屋割烹
外部リンク:旬菜郷土料理 一隆の食べログページへのリンク
備忘録:
(2025/07/07記載)
2025年6月中旬の夕食として利用。
この日は直前に決まった予定のため松江入り。
そして夜の予定が全く見えなかったので、とりあえず事前に目ぼしいお店をリストアップした中の一つがこちらのお店。
滞在先からのアクセスも良く、料理の味ももちろんのこと、大将と女将の接客が温かいという情報が多かったので予約したいと思いながら当日を迎えたのだが、結局夜の会食は無し。
ということで、当日の営業開始直後に電話で予約をすると1名1席なら大丈夫ということで向かった。
<お店の場所はどこ?>
場所はJR線の松江駅となる。
駅からは大通りのある北口を出て、駅前の通りを宍道湖方面に進む。
2つ目の信号のある交差点(朝日町)を右折、そのまま道なりに進み200メートルほど進んだ先、丁度商店街のアーケードが切れたところにある信号のある十字路を右折する。
そのまま細い路地を50メートルほど進むと左手に店舗がある。
<混雑状況・店内の様子は?>
今回は平日ではあるが金曜の18時に店舗に到着。
店内は入口で靴を脱いで入るスタイルとなっており、厨房を囲むようにカウンター席が8席、その他に4名程度で使える座敷と6名程度で使える座敷がそれぞれあり、トータルキャパは20名程度とこぢんまりとした造り。
清潔感のある和食割烹のような雰囲気となっておりアットホームな造りが心地よい。
金曜日ということもあり、19時前になると当日飛び込み客が数組来るものの、予約満席ということで断られていたので、スケジュールが決まったならば早めの予約が無難。
なお、こちらのお店は全ての客に対して予約時の名前で接客をしており、「〇〇さんの所生ビールね」のようなとてもアットホームな雰囲気となっている。
カウンター席は隣席との距離感もそれなりにあり、1名客でもゆったりと食事を楽しむことが出来る。
こちらは入口側にある座敷席。
4畳半程度の広さを1卓で占有出来るので非常にゆったりと食事が出来る。
この日はこのエリアに子連れ客が通されていた。
<オススメのメニューは?>
こちらのお店は居酒屋なので料理は居酒屋メニューではあるが、ポテトフライのようないわゆるジャンク的な居酒屋メニューはなく、米茄子田楽であったり山芋のいそべ揚げなどのような日本酒とマッチする印象のある和食系のメニュー中心となっている。
魚であればお造り、牛肉であれば島根和牛を使ったタタキなど、そして締めには蕎麦やおむすびと、こだわりのメニューが数多く用意されており、選ぶのに困ってしまう。
それもあって、今回は料理は女将にお任せでお願いしたところ、「岩牡蠣(時価)」と「刺身三点盛り(1000円)」、「しじみの漁師蒸し(1000円)」からスタートしましょうということで、「大吟醸飲み比べ3種(1400円)」でスタートした。
その後、追加で「揚げそばがき(440円)」や「十六島のり」、そして締めの「辛みそおにぎり(300円)」を「純米飲み比べ3種(900円)」と共に頂いた。
メニューリストにある定番メニューの他にもオススメメニューがあるので、メニューの種類はかなり豊富。
こちらがドリンクメニュー。
お酒の種類は一通り揃っているという感じ。
とは言え、やはり日本酒の酒蔵が多い島根県だけあって、日本酒の種類はかなり豊富。
宍道湖のおひざ元ということで、シジミ料理は外せない。
また、締めはおむすびと蕎麦が用意されている。
そのおむすびは地元の奥出雲町馬木産の「仁多米」を使用したもの。
オーダーしてから待つこと数分でまずは日本酒が提供され、その後しばらくして一品目の岩牡蠣が提供された。
こちらが「大吟醸飲み比べ」。
量は3種類で1合あるかどうかというくらいだが、3種類を同時に楽しめるのは嬉しい。
この時は左から「玉鋼」、「李白」、「月山」の3種類。
そしてこちらが「岩牡蠣」。
サイズ感が分かりにくいが、レモンはいわゆる普通のサイズのものなので、それと比較するとかなり大きい事がわかる。
味わいは超濃厚。
クリーミー感もしっかりとあり、濃いめのポン酢がいいアクセントになっている。
続いて「刺身三点盛り」が提供された。
ブリやタイなどの白身魚の3点盛りとなっていて、サイズ感としては一般的なお店で頂くものより少し大きいかなという印象。
ただ、刺身の味わいはかなりレベルが高く、舌に絡みつくようなネットリとした食感と共に、しっかりと脂がのった濃厚な味わいの刺身を楽しめる。
こちらは「しじみの漁師蒸し」。
普段味噌汁で頂くようなサイズとは大違い。
しっかりと身も楽しめるくらいの大きなサイズのもので、普段食べているしじみだとあまり味わえないしじみの旨味をしっかりと感じられる。
また、しじみのダシがニラの風味と共に溶け込んだスープが濃厚で、これだけでも十分に楽しめる味わい。
追加でオーダーした「十六島炙り海苔」だが、こちらは海苔の概念を覆すもの。
漆黒の色合いの海苔はかなり厚みがあり、歯ごたえはパリパリの海苔というよりも薄い昆布に近いくらいしっかりとしている。
海苔の磯の味わいはしっかりと感じさせつつも、その後に甘みを強く感じられる独特の味わいが美味しい。
一口大にカットしての提供だが、それくらいのサイズ感の方が美味しく頂ける。
そして日本酒に合わせるためにオーダーした「揚げそばがき」。
提供時にアツアツであることを伝えられたが、文字通りのアツアツの状態。
外はカリカリに揚げられている一方で中はしっとりとしている。
蕎麦粉感をそこまでガッツリと感じられるものではないが、酒のアテにちょうどいい。
締めにオーダーした「辛みそおにぎり」。
おにぎりと聞いて想像する普通のサイズの1.5倍か2倍近いサイズのものが提供される。
具の辛みそはおにぎりのてっぺんだけでなく中にもしっかりと入っており、ピリッとした爽やかな辛さ。
<まとめ>
今回は料理6品と日本酒の飲み比べ3種を3回オーダーして仕上がりは8000円弱。
日本酒が計3200円なので、料理が4000円少々というバランス感だが、提供される料理のレベルを考慮すれば高いという印象は全くない。
いずれの料理も地元島根のものを使っているが、料理の腕もさることながら、食材の目利きが素晴らしいという印象。
また、「十六島海苔」など、獲れる期間も冬の限られた間だけという、地元民でなければ知らないけど美味しい食材を知れるとても良い機会にもなった。
料理へのこだわり・味わいと共に大将と女将の心地よい接客も印象的な、松江に来たら立ち寄りたいあまり有名になって欲しくない居酒屋割烹であった。
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