甲州三年熟成蔵出し 2006(本坊酒造株式会社)


購入場所:マックスバリュー 富士河口湖店
購入金額:1380円

コメント
河口湖を訪れた際、近くにマックスバリューが新しく出来ているのを見つけ、ダメ元でワインを探すべく寄ってみた。
マックスバリューとは言えども、さすがに山梨だけあって、山梨ワインの品揃えは普通の店舗の比にならない。

そんな中で今回は1380円という安さに惹かれてこのワインを選んだ。
正直、マックスバリューというスーパーで買う時点であまり期待していなかったのと、万が一ハズした場合でもこの値段なら諦めがつくという理由で選んだ。

グラスに注ぐと色は深みのある琥珀色。
クリアな中にも、琥珀の輝く色合いが感じられ、時間をかけて熟成させた結果であると感じさせる色合い。

香りはフレッシュなフルーツ感ではなく、少し湿った干し草のような、味わいが凝縮された香りが感じられる。
香りを確かめているとき、完全に「甲州」である事を忘れてしまうほど、いわゆる「日本の白」とは異なる香り。

口に含むと、カドの全く無い柔らかで滑らかな甘みが口一杯に広がる。
この甘み、非常に広がりがありボリューム感たっぷりであるが、喉を抜けると儚く消え、口の中に「甘ったるさ」を残さない。

酸味もそれなりに主張するが、熟成によって少し重さを増した苦味との合わせ技による影響かもしれない。
その酸味は、まだ熟しきっていない白ブドウをかじった時のような味わい。

甲州はヴィンテージや醸造方法・醸造元によって特に味わいが変わるような気がする。
この醸造元・ヴィンテージは、香りと味わいのギャップが思った以上あり、甲州種を良く飲む人ほどそのギャップに驚くかもしれない。

和食コースのデザートワインとしておちょこ程度のものに一杯で出しても面白いかもしれない。
また、ゴルゴンハニーなどの甘い食事との相性は非常に良いと思われる。
何よりも一番の驚きは、この味わいで1380円というコストパフォーマンスの高さ。
いつも常備しておきたい1本になりそうな予感。

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