
(2017/09/02記載)
2017年8月上旬にクウェートから日本に移動する際に利用した。
カタール航空を使い、この便でドーハ経由で羽田に向かうと出発した当日に羽田に到着出来るという、とても効率の良い移動ができる。
一方で乗り継ぎ時間が1時間半弱とかなりシビア。
クウェート発が少しでも遅れると、ドーハでの乗り継ぎはかなりヒヤヒヤものとなり、実際に過去には乗り継げなかったこともあった。
今回は機体運用の影響もあってか、同じ便名でも日によってクウェート発の時間帯が異なり、当初予約していた便だとドーハ乗り継ぎ時間が50分。
しかし日付を変更すると1時間半弱の乗り継ぎ時間を確保できるので、少しでも確実性を上げるために日付を変更した。
その結果、利用する機体がB787からA350AWBへと変更となった。
A321等の2-2配列でかつ旧プレミアムクラスレベルのシートピッチではなく、1-2-1のヘリンボーン形式のシートだと期待してシートマップを見たところ、なんと配列が2-2-2となっていた。
様々なサイトでA350XWBの2-2-2配列仕様の機体を検索するものの、カタール航空のA350XWBは1-2-1のヘリンボーン形式のみと表示され少々混乱。
まさか、B777の忌まわしき2-2-2配列のシートを無理矢理載せて中距離国際線仕様にしたものなのか、などと想像したが実際のところは乗ってみなければわからないという事で当日までのお楽しみとした。
こちらがその2-2-2配列シート。
新たにデザインされた新型シートであった。
また、期待中央部のストレージを廃止したことで天井の開放感を謳っているA350XWBだが、この機体には機体中央部にストレージが設定されている。
実際に座ってみると確かにB777の2-2-2配列シートを踏襲しているものの、その弱点をいくらか克服した新型シートが搭載されていた。
シートピッチは窓3枚分なので、B777のそれとほぼ同じくらい。
一方で、B777には設置されていないオットマンが設置されている。
赤色でインパクトがあり、このシートの特徴的なアイテムになっている。
なお、このオットマンの下は物入にもなっており、スペース的には靴および小さなハンドバックを収納できる程度。
ストレージは座席のセンターコンソール側に文庫本程度の厚さのものを収納できるスペースがある。
サイズ的にはiPadも収納可能だが、シートを動かしたときに挟まって破損する可能もあるので収納しないほうが良さそう。
モニター横にはUSBコネクターとジャケットホルダーが設置されている。
が、座席からかなり距離があるので、使い勝手はあまりよくなさそう。
また、シートの操作系統はセンターコンソールに集中されている。
この辺りはデザイン面および機能面でB777のシートより進化したもしくは良い点を維持していると感じた箇所であった。
一方で、このシートの悪い面については物理的に解決のしようがないのか、B777で感じた不満点がそのまま残ってしまっていた。
まずは隣席との距離感。
見ての通り、やはりどうしても距離感は物理的に遠くすることができない。
足元にオットマンを設定したことにより、B777に比べて足元を隣席と隔てているために若干のプライベート感は感じるが、やはり厳しい。
また、センターコンソールに設置されているテーブルも毎度の如く隣席と共有。
ただし、B777のようにセンターコンソール内にペットボトルの水が収納されていないこともあり、一枚板でのテーブルになっているため、若干置き場所が広いかも知れない。
リモコンについても、スマホ型ではなく旧式のコントローラータイプ。
この辺りは「中距離国際線」と「長距離国際線」のすみわけなのだろうか。
テーブルについてはB777同様にセンターコンソールから引き出して使うタイプ。
こちらが今回のメニュー。
今回は「チキンケバブ」をセレクト。
定番のワンプレートで提供された。
中東のエアラインだけあり、やはり中東系料理はそれなりに美味しい。
飲み物は通常のソフトドリンクに加えてアルコール類もしっかりと搭載。
1時間少々の移動であったが、プライベート感がやはり確保しずらいという点を除いては、新型シートの使い勝手やデザイン面では高評価であった。
だた、A350XWBの特徴である「中央列の天井にストレージが設置されていないことによる開放感」はないこと(ストレージ設定あり)や、よく写真でみる「乗降口付近の天井の特徴的な楕円状の照明」が設置されていないこともこの機体の特徴であることを付け加える。
カタール航空としては今後はA350XWBやB787等の機体を単・中距離および長距離路線問わずシートアレンジを変えて積極的に利用していく現れなのかもしれない。
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