購入場所 | |
購入日 | 2024年12月25日 |
購入金額(税込み) | 3740円(一升瓶) |
テイスティング日 | 2024年12月31日 |
日本酒データ:
地域 | 青森県 |
タイプ | 山廃 |
使用米種 | 華吹雪 |
好み度(MAX五つ星) | ★★★★ |
コメント:
年末年始用に飲む日本酒を良く買う通販サイトで探している時に発見したもののうちの一本。
山廃仕込みは飲む機会が少なくあまり自ら好んで購入しないのだが、限定販売されていたので試してみることにした。
色はほぼクリアだが、細かい気泡の影響か若干濁りも感じられなくもない。
粘度はそれなりにあり、グラスの縁をゆったりと長い脚ができる。
香りはフルーティーで穀類のニュアンスをあまり感じさせない。
純米系ということで比較的穀類の風味も感じられるのかと思ったが、吟醸香に近い柔らかい果実のような香りを感じられる。
その奥にはわずかにアルコール感も感じられなくもないがしっかりと熟したバナナのような香りが前面に出ている。
口当たりも柔らかく、口に含んだ瞬間は香りで感じたバナナのような風味が感じられる。
その後、ほんのりと米の旨味と共に若い酸の刺激やアルコール感も感じられるようになり、味わいは複雑に、そしてシャープになる。
余韻は比較的すっきりとしており、米の旨味がほどほどに感じられる程度。
山廃仕込みの日本酒はその独特な味わいからあまり好んで選ばなかったのだが、こちらの山廃仕込みは香りも味わいも吟醸系に近く濃厚で複雑な味わいを楽しめる田酒の底力を感じさせる味わいの山廃仕込みであった。
<アルコール度数16%、精米歩合55%>
この日は毎度の野付産のホタテと新年用に購入したいくらの塩漬けと合わせてみた。
野付産のホタテは毎度のクオリティー。
冷凍ものながらしっかりとした甘味と貝柱の食感を楽しめ、なにより貝柱の厚みが通常のものより倍近くある。
その濃厚な味わいにしっかりとマッチし、不思議と魚介系の生臭さを和らげてくれる。
いくらの塩漬けは醤油などの調味料で味付けしていないため、いくらの旨味をしっかりと楽しめる一方で魚卵独特の風味も醤油漬けよりは強めに出る。
流石にその風味を全て中和することはできないものの、マッチングとしては悪くはない。
とはいえ、いくら単体との相性がよい日本酒を探すこと自体がなかなか難しいのでこればかりはいたしかたなし。
それなりにしっかりとした味わいではあるがバランスがよい味わいなので、合わせる食材は選ばないという印象。
刺身系との相性も良いが、鉄板焼きや天ぷらなどともしっかりとマッチしそうな食中酒的な印象の味わい。
<マリアージュ指数:3可もなく不可もなし>
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