とくを


名前:とくを

場所:〒600-0000 京都府京都市下京区木屋町通り仏光寺上る天王町151
地図はこちらからどうぞ

交通手段:阪急京都本線 河原町駅 徒歩5分

営業時間:12:00~14:00 18:00~22:00 毎週日曜日・第三月曜日

また行きたい度:=☆☆☆☆☆=贅沢な食材を丁寧に仕上げてリーズナブルに提供してくれる

外部リンクとくをの公式ページへのリンク

備忘録

(2016/09/14追記)
・過去の投稿を整理
・表示フォーマットを変更


(2016/04/29記載)
2016年2月上旬の週末、京都旅行の際に利用した。
こちらの店舗は昨年11月頃に見つけたのだが、グルメサイトの口コミ等を見ているとかなり予約が取りづらいとのこと。
京都を中心とした各地の有名食材を店主自らが買い付けて調理し提供するのがウリのよう。
12月に翌年の2月の予約をしたのだが。。。


やはり我々が利用した日も「本日は予約で満席」という張り紙が入口に貼ってあった。

場所は阪急の河原町駅から木屋町通りを5分程南下したあたり、雰囲気のある料亭が立ち並ぶ一角にある。


こちらの店舗の前だけ打ち水がしてあり、とてもこだわりを感じる。
18時半に予約を入れたが早めに着いてしまい、打ち水のしてある店先を何度か通過して時間調整するものの、我慢出来ずに18時20分頃にフライングで入店。


この暖簾をくぐって店内へと入っていくと、目の前にカウンター席が広がる。


板場を囲むようにL字型のカウンター席が配されている。
いわゆる「高級和食割烹」というような雰囲気で、L字型のカウンター席10名程度、奥には扉で閉ざされたテーブル席が1つととてもこじんまりとしている。
一晩で1回転のみだが、接客は店主に加えて助手が2名、配膳担当の女性が2名と、客数10名強に対しては十分過ぎる人数で対応している。

さて夕食時のメニューは12000円と15000円のコースがあるが、今回は贅沢に15000円のコースを予約した。

まずはお酒から。
最初はビールを頼んだが、日本酒のメニューを見てみると目を疑いたくなるようなものが。


田酒が1号1000円で飲めるのはとても嬉しい。
他には黒龍もおいてあった。


さて、まずは付け出しから。
煮凝りや生麩などがキレイに盛られており、味わいは当然として、見た目でも料理を楽しめいきなり瓶ビールが空いてしまうほど。

二品目は刺身の盛り合わせ。近海もの鯛やハマチ、大間のまぐろやアワビ、赤貝などが分厚く切られキレイに盛り付けれられていた。


身が締まった刺身はそれぞれ甘さや旨味が普段食べているものとは大違い、正直京都でこのような刺身が食べられるとは思っていなかった。

その次はすっぽんの茶碗蒸しが提供された。


市松模様の器がお洒落。
こちらはフワフワの食感にダシの味が強めに効いており、柚子の味がアクセントになっていた。

口の中があっさり目の食材で少々物足りなくなってきた所で四品目は肉料理が提供された。


宮崎牛のステーキ。
とは言え、遠火でじっくりと時間をかけて焼かれたもので、中はレア状態でどちらかと言うとたたきに近い印象。
牛肉の味わいを活かすため、ワサビと塩のみで食べるように案内があったが、その肉質の柔らかさと味の濃さに驚いた。

肉の脂で少し脂っぽくなった口の中を落ち着かせるために五品目には自家製千枚漬けの寿司が提供された。
鯛の昆布締めとシャリ千枚漬けで巻いたものであったが、このようにして千枚漬けを頂くのは初めてであった為、かなりの驚きであった。


味わいは各食材ともにとても美味しいのだが、千枚漬けの味わいが強すぎて折角の鯛が負けてしまっていたのが残念。
個人的には千枚漬けの寿司と鯛の握りを別に出して頂いたほうが満足感は高かった気がした。

六品目は今が旬のグジとフグの白子の焼き物。
こちらは両方の素材の持つ味わいが高いのは当然の事、半生状態の絶妙の焼き加減が更に素材の味わいを引き立てていた。


ここでも器が料理を一層引き立てていた。
グジも白子も皮はパリパリで中はとてもジューシー、一緒に頼んだ田酒がすすみ過ぎて困ってしまうほどであった。

七品目には入店時にはカウンターで生きた状態で置かれたいた松葉ガニの茹でた蟹肉が提供された。


器に乗っているカニの脚にも肉が詰まっておりボリューム満点。
かにみそを使ったタレに絡めて頂くが、とにかく甘く味わいが濃厚。
今まで食べていた蟹がなんだったのだろうと思ってしまうほどであった。
また、ボリュームも満点。
写真に写っている身に加えて、脚2本分の肉も丸々あり、普通のコースでは考えられない程であった。

そしてまだまだ料理が提供される。
お腹はそこそこ満たされてきているはずなのだが、ここまでの料理に大満足なためかまだまだ食べられそう。
八品目は金目鯛とタケノコの煮付けであった。


こちらは醤油の味わいがしっかりと効いており、想像していた「京都で頂ける味わい」とは異なったが、逆に金目鯛の脂とバランス感がよくとても美味しく頂けた。

九品目にしてついにシメのご飯。
金目鯛の炊き込みご飯と赤出汁の味噌汁であった。
既にたくさん料理を頂いてお腹は良い感じで満腹であったが、やはり締めの食事は和食には欠かせない。


金目鯛の炊き込みご飯。


炊き込みご飯自体は比較的薄味で、逆に鯛の旨味が活きていた。
お茶碗を平らげると、店主から「お代わりはいかがですか?」と聞かれたので思わずお代わりを頂いた。

大満足なところに最後の十品目はフルーツの盛り合わせであった。


メロンとオレンジといちごであったが、こちらも「あまおう」であったり「紅まどんな」であったりとこだわりの食材を使っている。
食べ方もいちご、オレンジ、メロンの順が一番美味しく食べられると説明があったり、とにかく食材にこだわりぬく店主の心意気が随所で伝わった。

全体的に味はしっかり目で、ダシの味わいもフワフワした感じではなく、繊細という表現よりは男っぽいという表現の方が合っている。
使っている食材自体もそれ自身がしっかりとしたもので、個人的には非常に好みの味付けであった。
食事提供の間合いや気配り、そして何よりもこだわり抜いた各地の食材をふんだんに使用し、シンプルながらも職人のこだわりを感じさせる夕食は舌も心も満足させてくれた。
そして器と料理の相性が抜群、主人のセンスがとても光っていた。
主人の人柄も明るく、この日は半数がリピート客のようで主人との会話に盛り上がっていたが、初めての我々にも気配りをしてもらいとても楽しく過ごさせて頂いた。

料理は全10品、お酒は瓶ビール1本と田酒を2合、他にも日本酒を1合頂いてお会計はトータル36000円程度であった。
金額的には決して安くはないが、それでもこれだけのこだわりを持った料理をこの金額で提供して貰えるのであれば十分納得のいく金額であった。

なお、こちらの店舗はクレジットカードの使用は可能だが、「出来るだけ現金での支払にご協力下さい」という小さな札がカウンターに置かれていたり、常連さんが数万円単位の会計を現金でポンポン払っているので、なかなかカードを出す気にはなれない。
ホームページ等ではカード利用可能と記載されているが、実際には使える状態ではないのでこの点については注意が必要である。

とくを懐石・会席料理 / 河原町駅祇園四条駅清水五条駅

夜総合点★★★★ 4.8

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.

*


CAPTCHA



This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.