三年や (2023 /12)


名前三年や

場所:〒231-0064 神奈川県横浜市中区野毛町2-68
地図はこちらからどうぞ

交通手段:各線 桜木町駅 徒歩6分

営業時間:11:30~14:00、17:00~22:00 毎週日曜日

また行きたい度:=☆☆☆=日本酒好きもうなる日本酒を3杯1000円で楽しめる野毛らしいディープで味のある昭和レトロな居酒屋さん

外部リンク三年やの食べログへのリンク

備忘録

(2024/01/31記載)
2023年12月上旬の金曜に再訪。
こちらのお店は野毛界隈が好きすぎてわざわざ横浜に引っ越してきた知人にお気に入りのお店の一つとして紹介してもらった居酒屋さん
その後2~3か月に一度は行っていたのだが、いまだメモに残していないかったので改めて記載。

<お店の場所はどこ?>
お店は野毛と言われるエリアのど真ん中にある。
こちらはJR・横浜市営地下鉄線の桜木町と京急線の日ノ出町の間にあるエリアのことを指し、このエリア内には昭和レトロな雰囲気のお店や煙がもくもくと店の外まで漂う焼き鳥屋さんなど、いわゆる飲み屋街的な感じで昔から周辺のサラリーマンが夜になると足繫く通うエリア。
こちらのお店はその中でもかなりマニアックな路地の中にあるので一見さんだと少々入りにくい雰囲気さえある。
JR桜木町駅方面、京急日ノ出町駅方面のいずれからアクセスした場合でも、平戸桜木街道の「野毛二丁目」という信号のある交差点の野毛エリアの方へ曲がる。
一つ目の十字路を右折し、すぐ先にあるT字路を左折、そのまま細い路地を15メートルほど進むと左手に店舗の名前が書かれた看板が見える。
なかなかディープな路地で知らないとなかなか足を踏み入れる感じはしない場所に店舗がある。


こちらが店舗外観。
写真だけ見ると普通に道路沿いにある居酒屋という雰囲気ではあるが、この路地は野毛の路地からさらに一本入った裏路地となるので一見さんだと少々入りにくい雰囲気はある。

<混雑状況・店内の様子は?>
今回は金曜の18時半過ぎということで、なんとかギリギリ1席を確保という状況。
店内には釣り竿や魚のはく製など、なんとなく昭和レトロなコテコテの居酒屋さんという感じ。
カウンター席は6席、テーブル席は4名掛け卓が5卓程度の計30席弱というこぢんまりとしたサイズ感。
店の外は何となく一見さんが入りにくい場所ではあるが、実際に店内に入ってみるとチャーミングな女将が温かく迎えてくれる。
予約での入店等もあったが、ほぼ満席にはなるものの入店待ちやお断りはなく、20時を過ぎると少しずつ店内は空いてくる。
当日飛び込みで確実に入店するのであれば18時台もしくは少し時間をおいて20時頃が良いかも知れない。


こちらが店内の雰囲気。
釣り竿などの置物が何となく昭和レトロな雰囲気を醸し出している。
また、カウンター席はハイチェアーとなっており、ガッツリ飲むというよりはこの昭和な雰囲気を楽しみたいという感じの若い世代や女性の利用客、1人で入店する常連が使っているという印象。

<オススメのメニューは?>
こちらのお店は個人的には3杯1000円の地酒が一番の推し。
銘柄も非常に日本酒好きの心をくすぐるものが多く、この時は陸奥八仙やまんさくの花、月山などの有名系地酒と共に、最近よく見かける千葉の酒蔵である寒菊のようなちょっとマニアックなものが9種類常にラインアップされている。
女将曰く、「酒屋の人が色々選んで持ってきてくれるのよー」とのことだが、それにして日本酒の品揃えは秀逸。
一方のつまみだが、こちらも飲兵衛心を掴むものが多い。
鯵フライやハムカツなどの定番ものもあるのだが、こちらのお店の締めはニンニクがたっぷりと使われた「ドッキリチャーハン」。
今回は3杯1000円の地酒を中心に「横浜アジフライ(500円)」、「ポテトサラダ(450円)」、「厚揚げ(680円)」をつまみとしてオーダーした。


こちらが店内に貼られているメニュー。
メニューはテーブル毎にはおかれておらず、壁に貼られているものからオーダーする。


そしてこちらが日本酒のメニュー。
1杯だと400円、3杯だと1000円の日本酒は定期的にメニューが入れ替えられている。
日本酒リストも比較的マニアック系で日本酒好きをうならせるものが多く入っている。
なお、3杯の基準は1人ではなく1テーブルとの事で、複数人でシェアすることも可能とのこと。

オーダーをしてから待つこと2分程度でまずはお通しが提供され、その後ファーストオーダーのドリンクが提供された。


こちらがお通し。大根の煮物だが、クジラベーコンが添えられているおしゃれなもの。
しっかりと煮汁がしみ込んでおり、よくある枝豆や冷ややっこ的なものと比較するとかなり手間暇かけたお通しという印象。


まず一杯目は島根県のお酒「月山」の純米酒。


手間暇かかったお通しといわゆる居酒屋で提供されるような日本酒ではないしっかりとした地酒の味わいがマッチする。


こちらは「横浜アジフライ」と「ポテトサラダ」をまとめて1つの皿に盛り合わせたもの。
提供時に女将が「アジフライとポテサラ1つのお皿に盛っちゃったけどいい~?」と聞いてはくるものの、もはや断る選択肢はない前提での確認というのがなんともおちゃめ。
アジフライはしっかりと大判のもの。
そして衣はサクッと揚げっているが、アジの身はかなりふわふわでジューシーに仕上げられているもの。
ポテトサラダはアジフライに付いてきているもののようになんの違和感もなく美味しく頂ける。


日本酒は受け皿にしっかりとこぼしてくれるもののグラスそのものは100cc程度というサイズ感なのと、つまみがマッチするのでついつい飲むスピードがいつも以上に早くなり、あっという間に空いてしまう。
続いて2杯目は秋田県のお酒「まんさくの花 シルキースノー 純米酒」。
まんさくの花の中でも季節限定ものとなっており、これを1000円3杯で提供しているのはなかなか。


続いておつまみ第二段でオーダーした「厚揚げ」。
たっぷりのネギと鰹節が乗り、ほんのり焦げ目をつけて仕上げた料理はシンプルながら酒のつまみにはもってこい。


そして最後に千葉県のお酒「OCEAN99 星海 -Starlight Sea- 無濾過生原酒」を頂いた。
こちらも季節限定酒にもかかわらず1000円3杯での提供と太っ腹。


少し飲み足りなかったので同行者ともう3杯をシェア。
そのうちの一杯が静岡県のお酒「富士錦シルキースノータイム 吟醸酒」を頂いた。
こちらも季節限定酒のよう。

<まとめ>
今回はお通しとつまみを3品、2名で3杯1000円の地酒を3セットと生ビールを飲んでトータル6900円、1名辺り3500円程度であった。
満腹感的には腹6分程度とそこまでガッツリ食べてはいないが、名物を「ドッキリチャーハン」をオーダーすれば間違いなくしっかりとお腹は満たされる。
季節限定のあまり手に入りにくい日本酒を4~5種類飲んでこのお値段なので、日本酒好きであれば決して高いと思わない金額で、やはり地酒3杯1000円のコスパは特筆すべきもの。
一方の料理だが、そこまで手の込んだものこそないものの、良い素材を使って丁寧に作っていることもあって、アジフライのようにふわふわでジューシーな仕上がりを楽しめたり、厚揚げのようにシンプルに日本酒と合わせて楽しめたりと、酒好きにはたまらない場所であった。
基本的には飲兵衛のつまみメニューが多いので、もしガッツリと食べたいのであればニンニクが効いた「ドッキリチャーハン」やビッグサイズの「金華サバの干物」などをオーダーすれば満腹になること間違いなし。
焼き鳥や居酒屋系のお店が多いディープな野毛の雰囲気の中、全国の地酒をリーズナブルに楽しむことが出来る日本酒好きにはたまらない昭和レトロな雰囲気の貴重なお店の一つ。

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三年や居酒屋 / 桜木町駅日ノ出町駅馬車道駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

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