割烹蒲焼 横浜八十八 吉田町店 (2023 /11)


名前割烹蒲焼 横浜八十八 吉田町店

場所:〒231-0041 神奈川県横浜市中区吉田町10 都南ビル 1階
地図はこちらからどうぞ

交通手段:JR根岸線 関内駅駅 徒歩5分

営業時間:11:00~15:30、17:00~21:30(平日)11:00~21:30(土・日・祝) 毎週火曜

また行きたい度:=☆☆☆☆=元銀行の金庫室をリノベした大正時代を感じる店内でふわとろ系の鰻を頂ける目も舌も楽しめる割烹蒲焼の店

外部リンク横浜八十八 吉田町店の公式HPへのリンク

備忘録

(2024/01/12記載)
2023年11月上旬の休日の夕食として再訪。
10年以上前に一度こちらのお店を利用して以来なかなか機会がなく来られなかったが、会食の機会があったので久しぶりに利用してみることにした。

<お店の場所はどこ?>
店舗はJR線、横浜市営地下鉄線、京浜急行線と複数の路線でアクセス可能ではあるが、最寄駅はJR根岸線の関内駅となる。
駅を横浜スタジアムとは反対側の北口(横浜駅寄り)から出て、目の前の信号のある交差点(羽衣町)を左斜め前の伊勢崎モール方面に向かうが、横断歩道が斜め横断に対応していないので一度駅を背にして渡り、更にJRの線路と並行に渡り、JRの線路と並行して横浜方面に向かって進む。
50メートルほど進むと左手に伊勢佐木モールが見えるがそのまま通過し、左手に丸亀製麺を見ながら左斜め前の小道を進む。
右手に交番を見ながら30メートルほど進むと、ビルの1Fにあるこちらのお店にたどり着く。


こちらが店舗外観。
落ち着いた造りではあるが、店先に大きく店名の書かれた看板があったり、店舗前だけ和の雰囲気になっているので見逃すことはまずない。


また、店舗前にはメニューも出ているので、初めての来店でもおおよその価格帯がわかるので安心。

<混雑状況・店内の様子は?>
今回は休日の夕食時ということで事前に予約しての来店。
17時半であったが、店内はそれなりの客入りという感じで、18時前には食事を終えて帰る客もおり、通し営業ということでそこまで混雑するという印象ではなかった。
店内は昔の趣を残した雰囲気になっており、天井等はキレイに塗られてはいるもの当時の状況を感じられることが出来る。
席は4名掛けのテーブル席を中心として配されており、個室はこちらのお店の名物の当時の金庫室をリノベしたものとなっている。
また、半個室的な感じの4名席もあるのだがこちらは1つしかないので早目に予約をした方が無難。


こちらが店内の雰囲気。
今回は入口入ってすぐの半個室をアサインされたため店内全景は撮れなかったが、こちらは天井までは繋がらないものの扉も付いた半個室的な感じのスペースとなっている。
金庫室の個室まで取る必要はないけど、周りとは少し区切られたスペースが良い場合にはオススメの席。

<オススメのメニューは?>
こちらの店は鰻割烹ということで、単品の鰻重や蒲焼などに加えて会席料理(要事前予約)や八十八御膳料理(コース料理)なども準備されている。
また、石垣牛も取り扱いがあり、女将曰く「鰻重を食べながら石垣牛を1品オーダーして複数名でつまむような食べ方をする人もいる」とか。
今回は折角なので単品ではなく八十八御膳料理から「丁山(10703円)」をオーダー。
こちらは一の膳として小鉢などが提供され、中皿として鰻白焼きが、そして二の膳として鰻重(鰻3/4尾)とお吸い物などが提供されるウナギ尽くしのコース。
なお、吸い物は追加料金で肝吸いに変更することも可能であったので肝吸いに変更してみた。
また、折角なのでお酒のつまみということで季節ものの「銀杏(800円)」や、肝焼きが無かったので「鰻肝の山椒煮(1400円)」もオーダーしてつまむことにした。


こちらが料理メニューの一部。
八十八御膳料理が迷うことなく鰻を堪能できるベストチョイスではあるが、お気に入りの料理があれば単品でオーダーするのも良さそう。


こちらがドリンクメニューの一部。
日本酒についてはこちらに記載があるのみと、鰻を出しているお店としては少々物足りなさはある。
また、1合単位でオーダーする際の選択肢としては「西の関」、もしくは「菊政宗特選」の2種類のみと少々残念。
その他ワインも見た限りはフランスのギガルが作る赤と白だけと、お酒全般は少々寂しい品揃えであった。

オーダーをしてから待つこと10分弱で料理の提供が始まった。


まずはおつまみでオーダーした「銀杏」から。
程よい火入れ感で炒ってあり、プリプリっとした食感に仕上げられており日本酒がすすむ。


そしてこちらが「鰻肝の山椒煮」。
卵黄と提供され、崩した卵黄に絡めて頂くスタイルのよう。
まずはそのまま頂くが、流石に肝焼きのような香ばしさや鰻の肝の風味は感じられないが、山椒の風味がしっかりと感じられる佃煮のような味わい。
卵黄と絡めると味わいがマイルドになり、卵黄は味変的な感じで使うのが良さそうであった。


続いて提供されたのが「一の膳」。
それぞれの料理の説明がしっかりと書かれており、こちらを見ながら頂く事が出来る。


いずれの料理もダシしっかりと使った味付けとなっており、想像していたよりも濃いめではあった。
繊細な和食好きな人からするとかなり白黒はっきりとした味わいなので首をかしげるかも知れないが、個人的にはこれくらいはっきりとした味付けの方が分かりやすくて良いという印象。


ここで日本酒を追加オーダー。
選べる種類が少ないこともあり困っていたのだが、「菊政宗樽酒」があったので、折角ならばということでこちらをオーダー。
こちらは1合ではなくグラスでの提供ではあるが、高級料亭にしては珍しくしっかりと枡の中にも日本酒をこぼしてくれている。
スタッフの方曰く「すみません、入れすぎちゃいました」とのことだったが、こちらとしては大歓迎。


そうこうしているうち中皿の「鰻の白焼き」が提供された。
この日の鰻は静岡産の新子ということで、脂がしっかりと乗っておりかつ骨も少なく身も柔らかいとのこと。
その説明の通り、しっかりと丁寧に蒸された鰻はフワフワ。
箸で少しつついただけで潰れてしまうくらい柔らかい一方で、溢れんばかりの脂が滴り落ちる。
味わいも濃厚で、タレが無い分鰻の風味をしっかりと感じられるのだが、白焼きがここまで美味しいと感じたのは初めてであった。


そしてこちらが二の膳として提供された「鰻重3/4匹」。
肝吸いに変更したお吸い物とお新香、そしてデザートに加えて何やらレモンが添えられていた。
こちらのレモンは鰻には全く含まれていないビタミンCを補充する目的で添えられているもので、蜂蜜がかけられているので食後にガブっとかじるとのこと。


メインの鰻重だが、こちらもフワッと蒸された柔らかい身が特徴的な鰻であった。
白焼きと同様に静岡産の新子を使っていると聞いて納得。
ただ、程よく濃厚なタレをしっかりとくぐらせていることもあって、表面には香ばしい香りを纏った焦げ目が絶妙なバランスで付けられており、新子のような鰻の脂感や旨味をダイレクトで感じるというよりも、タレとのマリアージュを楽しむという印象。
醤油感とダシの風味をたっぷりと感じられるタレは少々固めに炊きあげられたご飯にもしっかりとかけられており、ご飯だけで頂いても美味しく楽しめる。

<まとめ>
今回は八十八御膳料理から「丁山」をオーダーしたが、こちらのコース料理だけでもかなりのボリューム感であった。
スープやラタトゥイユ、南蛮漬けやくるみ豆腐などの様々な料理が色鮮やかい盛られた一の膳はいずれの料理もダシしっかりと使った味付けとなっており、想像していたよりも濃いめではあった。
ただ、お酒と一緒に楽しむにはちょうど良い味わいで、個人的には非常に好みの濃さであった。
続いて提供された中皿の「鰻の白焼き」はこの日の鰻は静岡産の新子ということで、脂がしっかりと乗っておりかつ骨も少なく身も柔らかいものであった。
味わいも濃厚で、タレが無い分鰻の風味をしっかりと感じられ、とにかくレベルの高い白焼きであった。
最後は二の膳として「鰻重3/4匹」と肝吸い等が提供されたが、ゆっくりと色々な料理をつまみながら日本酒を頂いていたこともあってここまででもそれなりのボリューム感。
醤油感とダシの風味をたっぷりと感じられる程よく濃厚なタレをしっかりとくぐらせている鰻は白焼きとは異なり、表面には香ばしい香りを纏った焦げ目が絶妙なバランスで付けられている。
白焼きと同じ新子を使っているとの事だが、こちらはフワフワの食感とタレとのマリアージュを楽しむというような印象であった。
ゆったりとした空間で鰻に舌鼓を打つという上質な時間を過ごせるプライベートでも接待でも使える鰻割烹だが、お酒の種類が少ないのは酒好きにとっては少々マイナスポイントではあった。

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夜総合点★★★☆☆ 3.8

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