春鶯囀　Premium　純米吟醸

日本酒データ：

コメント：
ワイン縛りが1週間近く続いたこともあり、久しぶりに山梨の地酒を飲もうと購入したもの。
山梨というとどうしても七賢が真っ先に出てくるので、今回はあえてこちらの酒蔵のものを購入してみた。
色はほぼクリアで艶やかなイメージ。
粘度はそこまで高くなく、グラスの縁に涙が出る程度。
香りは吟醸系の日本酒にしては比較的穀類のニュアンスが強めでローストしたカシューナッツのような香りと程よい日本酒感を感じる。
一方の吟醸香は穀類の香りに隠れてしまい、温度が上がってくると少しずつメロンのような甘い香りを感じられるようになる。
口当たりは米の風味を比較的ダイレクトに感じられ、しばらくするとその穀類の風味に加えて旨みや甘味を感じられるようになる。
中盤からフレッシュな酸が加わるが、そこまで濃厚な味わいではなく食中酒的な印象。
そして余韻には程よい日本酒感が甘味と共に口の中に残る。
冷涼でシャープな飲み口に程よく旨みと甘味が加わるキレのある味わい。
＜アルコール度数15%、精米歩合60%＞

この日は中途半端な時間帯に食事をしてしまったこともあり、軽くつまみと合わせてみることにした。
同じスーパーで購入した「磯帆立数の子入り」という、刻み昆布と数の子をミニ貝柱にまぶした飲兵衛のツボをしっかりと押さえたもの。
塩味もしっかりと効いた味わいはシャープな味わいの日本酒にしっかりとマッチする。
また、気のせいか、帆立の甘味と旨みが日本酒と合わせることでより一層際立つような感じもある。
日本酒単体だと若干物足りなさもあるが、こちらの日本酒は食中酒として合わせることでその本領を発揮するような感じであった。
＜マリアージュ指数：4美味しくマッチ＞