Strawberry Fields 2009(グレースランド)


購入場所:ヴェリタス
購入金額:1340円

コメント
以前に同じ通販サイトで「ジャケ買い」ならぬ「エチケット買い」をして、思った以上にコスパが良かった事もありリピートしたもの。

色は漆黒のように光をを通さないほど濃く、深い黒かかった朱色。
色からも味の濃さが容易に想像出来る。

グラスに注ぐと、溢れんばかりの果実ジュースの香り。
南国の昼下がり、露天で売っている生果実のジュースを様々なベリー系の果物で造ったような甘さとフレッシュさが入り乱れた香り。
プラスして、ロースト香やバニラのニュアンスが加わり、華やかに仕上がっている。
果実感としてはプラムやラズベリー、ブルーベリーの爽やかで甘い香りがあり、加えてシナモンなどのニュアンスも見え隠れする。

抜栓後15分程度で飲んだが、強く重い甘味がジュワっと口の中に広がっていく。
アタックが強いのでインパクト重視かと思いきや、余韻もしっかりと爽やかで甘味のある果実感が口の中に続く。
口に含んだ瞬間は、熟したプラムやイチジクのような重い甘いを感じるが、余韻はカシスやラズベリーのような酸味のある爽やかな果実感を感じる。

重く濃厚な果実感とは裏腹に、強めの酸味も中盤から感じられる。
若干のスパイス感を感じるが、どちらかと言うと果実由来の柑橘系の酸味のような感じ。
酸味の要素だけを感じ取ると、かなり強い部類に入ると思うが、パンチのある果実感としっかりと調和して、良いバランスを保っている。

抜栓後15分程度なのでまだ開いていないせいかカベルネ的な渋味は強く感じるものの、ボディーとなるような落ち着いた渋味ではない。
少し、トゲトゲとした印象がある。
さすがに抜栓直後は少々残念な印象ではあったが、時間の経過とともに少しずつ落ち着いた。

今回も前回同様、仕上がりの方向性は同じでやはり自分好みではあった。
が、若干、酸味が全体的に強かった気がする。
樽感やニューワールドのパワフルさ、凝縮感等はやはり以前と変わらず、南アフリカでしっかりと手間暇かけて作られたワインは美味しい事を改めて実感できた一本であった。

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