Chemin De Marquiere 2010(シュマン ド マルキエール)


購入場所:トップ 大和店
購入金額:1120円

コメント
お気に入りの酒屋を散策していたら、オススメコーナーにデカデカと置いてあり、カベルネ100%ということもあって、試しに買ってみた。

色はカベルネらしく赤紫色が強く出ている。
一見するとフランスのものとは思えない濃さ。
若いヴィンテージだけに、しっかりと輝きを感じる。

香りは若干強めのアルコール臭と共に、カシス系の爽やかな酸味と果実感、合わせて少し強めの樽香も感じる。
若さ由来なのか、フランスにしては比較的ストレートでアタックの効いた香りがする。

一口、口に含むと香りから想像していた果実感は酸味が強くまだ若々しさのあるものだったが、実際はそうではなかった。
とても丸みのある落ち着いた甘味を中盤から感じる。
その甘味はメルローのようなふくよかな甘さに近いが、終盤から酸味を伴うカシスのような柑橘的な甘味に変わる。
若いうちから楽しめる。

酸味は柑橘的な酸味だが、若干スパイシーさも伴う。
酸味単体としては比較的控えめではあるが、個人的にはこのバランスは嫌いではない。

一方の渋みは、しっかりとしたカベルネ由来の渋みを感じる。
丸い甘味とこの渋みの強さのバランスが良い。
2010という若いヴィンテージでありながら渋みにはそこまでトゲトゲしさが無いのも特徴。
また、香りで感じた樽のニュアンスが、一番最後に鼻から抜けていく。

2010のVDP、1000円強でこのパフォーマンスであれば文句無し。
万人受けするかタイプでは無いが、個人的には好きなタイプ。
ただし、余韻の樽香が若干強めなのが少し気になるところ。
このクラスのものにも関わらず、色の濃さやブドウの濃厚さから、2010のポテンシャルの高さが伺える。

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