Meo Camuzet Bourgogne 2008(メオ・カミュゼ)


購入場所:ヴェリタス
購入金額:2877円

コメント
一度飲んでみたいと思っていた造り手のものが、A.O.C.ブルゴーニュクラスながら3000円以下で売られていたので買ってみた。

ブルゴーニュにしては非常に濃い色で、深いルビー色。
その色には輝きと深みがあり、艶やかさも感じる。
赤やオレンジのニュアンスもあり濃くも透き通るようなイメージを感じる。
とても印象的な色。

香りは一言で表すとバラの香水のような香り。
若干アルコール感も感じられるが、全体的には複雑な花の香り。
ベリー系では、カシスやラズベリージャムのような甘さと柑橘系のフレッシュ感を感じる。
繊細さや儚さというイメージより、力強さが先行し、「花が咲き乱れる昼下がりの野原」のイメージ。
抜栓後、1時間弱してから飲み始めたが、未だ開いていない印象も受けた。

口に含んだ瞬間の、優しくもフレッシュで鮮やかな甘味が一気に口全体に広がる。
砂糖を使っていない完熟したブルーベリーラズベリーのジャムを口に含んだような自然の甘味一杯の心地良さ。
ゆっくりと優しく消えていく余韻の甘味はとても長く、20秒くらいは感じる。
かと言ってしつこい甘さではなく心地良さ。
驚いたのは、口に含んだ時に広がっていく甘さとその優しさ。

酸味はフレッシュでパワフルな果実感とバランスを取るべく、しっかりとした、それでいて繊細な味わい。
抜栓後あまり時間が経過していない為か、渋味がかなり強いので酸味は余り目立たずなりを潜めているが、果実味の甘味から渋味へ変わるわずかな隙間でしっかりと感じる。
渋味がもう少し落ち着けば、甘味との絶妙なバランス感ももっと感じられると思う。

果実感がとても印象深く、個人的な好みであった一方、渋味は少々強さを感じる。
口に含んでいるときから余韻までの間、舌の上にザラつきのある違和感を感じる。
開いていないという事もあるかも知れないが、個人的にはまだ飲み頃ではない事が原因のような気がする。
正直このザラつきはかなりのマイナスポイント。
果実感の印象がとても良いだけに残念。

色、果実味に感動した1本。
やはり、A.O.C.ブルゴーニュクラスでもしっかりとした造り手が造ったものは美味しいことが分かり、悔しいがどうしても造り手がかけた手間暇と値段に味が比例してしまうことも改めて実感出来た。
残念なのは、渋味がかなり強く、恐らくはまだ飲むのには早すぎるという事だと思う。
近日中に再度購入してもう1、2年寝かせたいと思っていたが、残念な事に市場からは姿を消してしまった模様。

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