Cuvee Latour Louis Latour 2009(ルイ・ラトゥール)


購入場所:トップ 海老名店
購入金額:2120円

コメント
少し濃い目の色。
まださほど年月が経っていないにもかかわらず、少し熟成が始まったようなほのかに黄色が混じった輝く琥珀色。
少しメロンのようニュアンスも見え隠れする。

グラスに注ぐと、フワっと優しくあたりに香りが漂う。
その香りは、力強く香るのではなく、優しく繊細に周囲に広がっていくような感じ。
ニューワールド系でよく感じるような元気一杯なフルーツバスケットのような香りではなく、どこか切なく哀愁漂うような香り。
ロウのようなニュアンスとともに、グレープフルーツのような酸味を伴う香りも感じる。
少し開いてくると子供の頃に食べたカラフルな色をしたフルーツのアイスクリームの甘さのような香りも感じる。

口に含んだ瞬間、まるで蜂蜜ようにトロリとした甘い液体が一気に口の中に広がる。
香りとは全く違い、早春の野原のようなすがすがしさと暖かさを感じる。
ただ、甘さを強く感じるのは口に含んだ直後だけで、中盤からはゆっくりと消えていく。
果実感というよりは、蜂蜜のような甘さと花の蜜のようなフレッシュさを感じる。

舌先にピリっと一瞬だけ感じる酸味は、柑橘系、グレープフルーツやライムのような爽やかな酸味。
軽いミネラル感や火打石のようなニュアンスも見え隠れする。
トロっとした甘さを引き締めるという意味で、バランスとしては、悪くない。

苦味は非常にキレイに仕上がっており、不自然に感じるものはない。
強いて言えば、余韻に僅かに種のニュアンスを感じるレベルだが、それは最後の余韻を楽しむという意味で良いのかもしれない。

2000円超のA.O.C.ブルゴーニュだがさすがにルイ・ラトゥールの2009年。
フレッシュ感と果実感、それに凝縮感がバランス良く感じられる。
非常に味わい深く、A.O.C.ブルゴーニュクラスであることを感じさせない。
とても繊細だが、骨格はしっかりとしているので少々味がキツめの料理とあわせても負けない印象を受けた。

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